“さらなる下値追い”には疑問、現在は“下値を固めている段階”…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/10/24 10:31

“さらなる下値追い”には疑問、現在は“下値を固めている段階”…!?

◆再び“リスク回避”、前日の“巻き戻し”が発生

※ご注意:予想期間は10月25日と表示されていますが、本日(10月24日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


膠着(揺れ動き)は続く…。

一転して昨日は“株安の連鎖→リスク回避”が息を吹き返し、大半の通貨で“巻き戻し”が発生しました。
米10年債利回りも低下したドル円には“下落圧力”がかかり、NYタイム序盤には“112円割れ”へとジリジリと値を落としました。
もっともその後は“NYダウ下げ止まり”を背景に急速に下げ渋るなど、“下値の堅さ”も相変わらずでした。


◆それでも“下値追い気運”は高まっていない…?

本日も主だったイベントが見当たらない(利上げが予想されるカナダ政策金利はありますが…?)”だけに、「株価/利回り動向を睨みながら…」は継続すると見られます。
日経平均は“そこそこ反発”が期待されますが、昨日もNYダウは“530ドル超の下落”を一時見せているなど、“まだ不安定”です。
このため“一気の反発→上値追い”は期待しづらく、ドル円も“急激な買い戻し”を期待するのは少々酷な印象があります。
ただし“下値追い気運”も現時点では高まっていないだけに、ここから“さらに下値を模索する”というのも…?

きな臭い“欧州情勢(イタリア&英国)”、緊張状態が続く“中東情勢(サウジアラビア等)”もあり、楽観はできないところです。
しかし現在は“下値を固めている段階”…?
本日も“112円半ばを中心とした揺れ動き”と見つつ、“新たなリスク選好要因が飛び出すタイミング”を窺いたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:113.085(10/4~10/15の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、200週移動平均線)
上値4:113.000(大台)
上値3:112.880(10/22-23高値、20日移動平均線、ピボット1sレジスタンス)
上値2:112.661(10/22~10/23の76.4%戻し)
上値1:112.526(10/22~10/23の61.8%戻し)
前営業日終値:112.422(週足・一目均衡表転換線)
下値1:112.252(日足・一目均衡表転換線)
下値2:112.064(50日移動平均線)
下値3:111.952(10/18安値、10/23安値、大台、ピボット1stサポート)
下値4:111.732(10/16安値)
下値5:111.623(10/15安値、20週移動平均線、8/21~10/4の61.8%押し水準)


※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

10:59 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想