NYダウ200日移動平均線の攻防へ

著者:菊川弘之
投稿:2018/10/23 16:16

NY金の10月高値の攻防にも注意

 中国当局の下値支援期待から週明けの上海株式市場は急伸となったが、昨晩のNY株式市場は追随できず。本日の日経225は、200日移動平均線や一目均衡表の雲の下値支持を割り込み、終値ベースで、心理的節目22,000円も割り込む急反落となった。チャート形状は急激に悪化しており、8月安値(21851.32円)、V=21564.43円、N=20773.26円などが下値目標値。早々に200日移動平均線を回復しないと、下値ターゲットが意識される流れへ。

 今晩のNYダウが一目均衡表の雲の下限と重なる200日移動平均線を割り込むと、一時的にテクニカル的な売り圧力が高まる可能性。10月11日に付けた下ヒゲ安値を維持できないなら、24000ドルも見えてくる。NYダウの200日移動平均線の攻防が焦点。

 NY株式やドルと逆相関のNY金が、保合い上放れから新たな上昇トレンド入りしており、10月高値を上抜いてくると、NY株価やドル下落を示唆する先行指標となるかもしれない。NY金の10月高値の攻防も合わせて注意したい。
菊川弘之
日産証券調査部 主席アナリスト
配信元: 達人の予想