いつもなら「にわか上値期待」を警戒する局面だが…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/09/28 10:56

いつもなら「にわか上値期待」を警戒する局面だが…!?

◆年初来高値を上回る急反発

※ご注意:予想期間は9月29日と表示されていますが、本日(9月28日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


「次なるテーマ探し(動きづらい)」とも見られた昨日でしたが、「日米金利格差(米金利先高観)をテーマとする見直し買い」が早くも入りました。
キッカケは「イタリア予算絡みの欧州通貨売り」でしたが、ドル円は“年初来高値(1/8:113.380円)”を上回る急反発を見せています。


◆いつもなら「にわか上値期待」警戒する局面だが…?

いつもならば「にわか上値期待」を警戒する局面といえますが、今回の動きは「浅い押し目(FOMC)を形成直後の急伸」になります。
「地合いの強さは鮮明」であり、“円売りではなくドル買い”となっているだけに「ドル円のみのテクニカルで止まるかは微妙」といった側面も持っています。
“17/12/21高値(113.632円)”“17/12/12高値(113.747円)”辺りが次なるテクニカルポイントとして考えられますが、113円半ば突破で「もう一段のシフトチェンジ」の可能性も否めないところです。


◆「ある程度のポジション調整は入る」を踏まえつつ…!?

もちろん本日は“月末/四半期末/半期末”とも重なる“週末”ですので、「ある程度のポジション調整は入る」という意識は働きやすいと考えられます。
このため「突っ込んだ買い上がりは避けたい」が基本と考えますが、「押し目待ちに押し目なし」という格言もあります。
大きな期待は持たずに、しっかりと現在の基調についていきたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.067(17/11/9高値、ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値4:113.910(17/11/14高値)
上値3:113.747(17/12/12高値、ピボット1sレジスタンス)
上値2:113.632(17/12/21高値)
上値1:113.469(9/27高値)
前営業日終値:113.380
下値1:113.221(200週移動平均線)
下値2:113.122(9/27安値後の38.2%押し)
下値3:113.014(9/27安値後の50%押し、大台)
下値4:112.907(9/27安値後の61.8%押し)
下値5:112.779(9/18~9/27の38.2%押し、ピボット1stサポート)


※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:56 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想