米国が対中追加関税を決定
昨日のドル/円は、14日高値(112.17円前後)の手前で伸び悩むと、112円台を維持できずに反落。トランプ米大統領が対中関税についてNY市場終了後にアナウンスすると伝わると、一時111.70円台まで弱含んだ。その後、トランプ大統領は本日早朝に2000億ドル相当の中国製品に10%の追加関税を課すと正式に発表した。事前報道などから、ある程度織り込まれていた事もあって、いまのところ市場に大きな混乱は見られない。ただ、ここからは中国政府の出方や中国市場の反応を警戒しておく必要がありそうだ。中国側が報復措置を取るなどした場合は米中貿易戦争激化への懸念が一段と高まる事になるだろう。その他、中国株や人民元相場に下落圧力がかかれば、リスク回避の円高が進みやすくなりそうだ。こうした中ではドルも強含む公算が大きいため、ドル/円の下値余地は大きくないと見るが、日足一目均衡表の雲上限や転換線が位置する111.20-30円台までは調整する可能性があろう。