ドル/円、20日移動平均線へ回帰=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2018/09/10 08:32

ドル/円、20日移動平均線へ回帰

7日のドル/円は小高いながらも方向感を欠く展開。まずは、日米貿易摩擦への懸念から110.30円台へと売りが先行。しかしその後はじりじりと値を戻し、米8月雇用統計の好結果で111.20円台まで反発した。ただ、トランプ米大統領が対中関税第4弾の可能性に言及すると110.70円台に反落。それでもドル買いニーズは根強く、111円台に持ち直してクローズした。

日米貿易摩擦も米中貿易摩擦も米8月雇用統計も決め手にならず、ドル/円は20日移動平均線の前後へ回帰している。本日も、この20日移動平均線(執筆時110.974円前後)を大きく離れる事はなさそうだ。20日移動平均線を中心とするボリンジャーバンドの±1シグマ内(110.561~111.391円)でもみ合う展開が続く公算が大きい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想