目先、『ドル買い基調が鮮明』が先行する可能性…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/08/14 10:18

◆一時110.10円へ下落も、すぐに持ち直す…

※ご注意:予想期間は8月15日と表示されていますが、本日(8月14日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


懸念された「トルコリラ急落⇒新興国通貨安に波及」には発展したものの、やはりドル円にはそれほど大きな影響をもたらしませんでした。
下値を支えていた110円半ばを割り込み、一時110.10円水準へと下落する場面こそ見られたものの、その後はすぐさま110円後半へと持ち直しています。

◆『イメージは下方向』は続くが…?

「上値が重く、下値が堅い(揺れ動き)」を続ける格好といえますが、“リスク回避旋風”が吹き荒れる中で「大台(110円)を割り込まなかった」のも事実です。
このため『イメージは下方向』は続くとは見られますが、『ドル買い基調が鮮明』が先行する可能性が指摘されるところです。

オーダー状況を見ると、“110.40-30円”にドル買いオーダー/“110.90-111.00円”にドル売りオーダーが展開しています。
「これに挟まれる(同レンジ内で揺れ動き)」と見るのが“自然(第一義)”と考えますが、少なくとも「上のオーダーに突っかける(巻き戻し先行)」は想定したておきいところです。
その上で“トルコ情勢を睨みながら…”という注文こそつくものの、「111円回復(上抜け)」を期待したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.436(8/9高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:111.368(8/1~8/13の61.8%戻し、20日移動平均線)
上値3:111.183(8/9-10高値、8/1~8/13の50%戻し)
上値2:111.000(大台、日足・一目均衡表転換線、ピボット1sレジスタンス)
上値1:110.933(8/13高値)
前営業日終値:110.712
下値1:110.631(100週移動平均線)
下値2:110.466(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表先行スパン上限)
下値3:110.267(50週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:110.041(5/29~7/19の61.8%押し、8/13安値、大台)
下値5:109.940(200日移動平均線、20週移動平均線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

10:47 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想