◆“ポジション調整”が継続
※ご注意:予想期間は7月18日と表示されていますが、本日(7月17日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
週明けの昨日は“先週末からのポジション調整”が継続しました。
プラス圏を回復した欧州株を背景に、欧州タイム序盤にやや持ち直す場面も見られましたが、概ね上値の重い動きを強いられました。
なお昨日は「前月分が上方修正(+0.8%⇒+1.3%)」された米小売売上高、「前月から低下(25.0⇒22.6)も、事前予想を上回った」NY連銀製造業景気指数等、総じて米経済指標は“強い内容”でしたが、反応は限定されました。
◆ただ“リスク回避姿勢”が台頭しているわけではない
“米中貿易戦争懸念の燻り”が上値を押さえている格好といえますが、“リスク回避姿勢”が台頭しているわけではありません。
一方で“米経済の堅調さ”は目立っていますので、今後のカギを握るのは“米金利先高観の行方”と見るのが自然です。
「年4回(つまり後2回)利上げ」なら“さらなるドル買い”、「年3回(つまり後1回)利上げ」なら“もう一段のポジション調整”と見られるだけに、本日-明日と予定されるパウエルFRB議長・議会証言には要注目といえます。
◆「見極めたい(様子見)」が先行しそうな雰囲気ではあるが…!?
ただ同氏の発言は「タカ派/ハト派が混在」という経緯があるだけに、「現時点では微妙」をいわざるを得ないところです。
このため「発言内容を見極めたい(様子見)」が先行しそうな雰囲気はありますが、オーダー状況を見ると、厚みを持ったドル買いオーダーが“112.20-00円”と迫っているのに対して、主だったドル売りオーダーは“昨日高値-先週末高値(112.55-80円)”とやや上に離れています。
「長期下降トレンドを上抜けた」というテクニカル的な後押し+「米国はイールドカーブが平坦化/追加利上げの必要性はほぼ存在しない」とのカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言ですでに下押しした後を考えれば…?
基本的には「膠着(様子見)」を想定も、「押し目をしっかり拾いたい」により分があると見て、対峙したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:113.000(大台)
上値4:112.797(7/13高値、50月移動平均線、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:112.683(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:112.558(7/16高値)
上値1:112.476(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:112.272
下値1:112.147(ピボット1stサポート)
下値2:112.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値3:111.910(7/12安値)
下値4:111.834(7/11~7/13の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト
下値5:111.536(7/11~7/13の50%押し)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:10 ドル円 抵抗・支持ライン追加