フォーバル Research Memo(6):ビッグデータの蓄積によりアイコンサービスの質が向上

配信元:フィスコ
投稿:2018/06/29 15:06
■中長期の成長戦略

フォーバル<8275>は、アイコンサービスの一環で365日24時間パソコン・ネットワークの「状態監視」を行っている。それらの情報を整理し「アイコンカルテ」というメニューも提供する。会社の中の端末(パソコン、タブレット、携帯電話、プリンター、コピー機など)やネットワークの状態などを一元的に把握し、改善に役立てるというものである。改善提案の一例としては、端末の故障探知・予測、アプリの自動インストール、セキュリティなど様々である。まだ使えるパソコンや故障リスクの高いパソコンなどが把握されるだけでも、中小企業にとっては業務や資産が効率化され、リスクを回避できる。同社は5万社を超える顧客基盤を持ち、そこで蓄積されるビッグデータは将来的に大きな活用余地がある。

経営のよろず相談サービスは、訪問とコールセンターにより様々な顧客企業からの相談を解決するサービスである。2018年3月期は、訪問による相談が11,551件(76%)、コールセンターに寄せられる相談が3,668件(24%)となった。鹿児島と佐賀のコールセンターの機能を強化したことで、コールセンターで完結する案件が8割を超え、効率的なサポートが可能となっている。直近ではハラスメントなどリスク回避に関する相談が増える傾向にある。

アイコンサービスの契約件数は28,765件(前期比3,517件増、13.9%増)となり順調に件数を伸ばしている。過去数年にわたりパートナー企業が販売するOEMの取り組みに力を入れており、10,320件(前期比3,267件増、46.3%増)と成長が著しい。パートナー企業は20社以上と増えており、パートナー企業の業績向上にもつながっている。今後もパートナー企業を通じたアイコンサービスの成長が基本戦略となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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配信元: フィスコ

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