米ドル/円はレンジ相場が継続か? 今週の為替展望(6/25週)
【先週のドル/円の値動きと今週の経済指標】
先週の米ドル/円(TFX)は半落。週初110.645で寄付いたドル円は、米中貿易摩擦懸念や関西での地震などの影響で109.54まで下落。その後は、ECBの年次フォーラムでのパウエルFRB議長の発言の影響で米ドル/円が110.77まで値を戻すも、21日に発表されたフィラデルフィア連銀景況指数など米経済指標が市場予想よりも弱かったことから、110円前後まで値を下げ109.98で引けました。
今週の主な経済指標は図のとおりですが、どちらかというとマーケットは世界的な貿易摩擦問題に対するリスクオンとリスクオフに反応しやすいものと思われ、引き続き要人発言に注意が必要です。
【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートは、再度、やや下向きで110.20処に位置する52週移動平均線を下回っており、これがレジスタンスとして意識されそうです。一方、109.13に位置し上向きで推移する13週移動平均線がサポートとして考えられ、ストキャスティクスは80%付近で横ばいとなっていることから、現在、相場はスピード調整期間と考えられますが、、仮にこれを下回るようであれば、再度108円台への突入も想定されます。
しかしながら、基本的には3月からの上昇相場における中段保ち合い相場と読み取れ、当面は109円から111円の間での推移が継続、その後、相場は再度上昇基調に変化するものと思われます。
【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
一方、米ドル/円の日足チャートは先週200日移動平均線、一目の転換線、また、今週に入り、基準線や雲の上限を下回る展開となっています。
ストキャスティクスは下向きでドル円相場は目先上値が重いと読み取れますが、ストキャスティクスが上昇に転じてくるようであれば、買いを仕掛けていきたいところです。
このコメントはテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
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