概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は大幅に値下がり、米中貿易摩擦の激化を懸念

配信元:フィスコ
投稿:2018/06/20 11:58
【ブラジル】ボベスパ指数 71394.34 +2.26%
19日のブラジル株式市場では、主要株価指数のボベスパ指数は大幅反発。前日比1579.61ポイント高(+2.26%)の71394.34で取引を終えた。

取引開始時点では下落していたが、その後反転。銀行やブラジル石油公社(ペトロブラス)などの上げが目立っていたようだ。なお、市場関係者の大半はブラジル中央銀行は20日の金融政策決定会合で政策金利を前回会合に続いて6.5%に据え置くと予想している。

【ロシア】MICEX指数 2221.42 -0.05%
19日のロシア株式市場は若干弱含み。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比1.14ポイント安(-0.05%)の2221.42で引けた。

米中貿易戦争激化に対する警戒感は消えていないことから、やや上値の重い状態が続いていたようだ。原油価格の反落もやや嫌気されたもよう。ただ、ヘザー・ノーアート米国務省報道官は19日、「米国はロシアとのさらに強固な関係を望んでいる」と伝えており、外部環境改善への期待が一部で浮上している。

【インド】SENSEX指数 35286.74 −0.74%
19日のインドSENSEX指数は、弱含み。前日比261.52ポイント安(-0.74%)の35286.74、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同89.40ポイント安(-0.83%)の10710.45で取引を終えた。

米中貿易戦争に対する警戒感が高まっており、株価指数を圧迫した。SENSEX指数の構成銘柄では4が上昇、27が下落、変わらずは0。ヴェダンタ(VEDL)、マヒンドラ・マヒンドラ(MM)などがさえない動きとなった。

【中国本土】上海総合指数 2907.82 −3.78%
19日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比114.08ポイント安(-3.78%)の2907.82ポイントと4日続落した。約2年ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

米中貿易摩擦の激化を懸念。米メディアは日本時間の本日朝方、「トランプ米大統領が米通商代表部(USTR)に対し、中国製品2000億米ドル相当に10%の追加関税を検討するように指示した」と報じている。これを受けて中国商務部は、「米国が新たな関税の製品リストを公表すれば、包括的な措置をとるだろう」と対抗を予告する声明を発表した。


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