今週は動きにくい? 日経225(TFX)今週の動向(6/18週)

著者:山口哲也
投稿:2018/06/18 10:56

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の経済イベント
先週の日経225(TFX)は続伸。週初22,759円で寄り付いた日経225(TFX)は、米朝首脳会談への期待感で一時23,112円まで上昇するも、その結果を受けて上下する展開となりました。
注目されていたFOMCでは予想どおり0.25%の利上げ決定し、2018年の利上げも3回から4回に引き上げられたことで為替相場が円安に推移し、23,000円手前まで上昇いたしましたが、その後は、米株の下落や米国の中国への関税の報道などを受けて値を消す展開となり、22,858円で引けました。

今週の主な経済指標は図のとおりですが、18日から20日にかけてポルトガルで開催されるECB年次フォーラムが開催され、パウエルFRB議長や黒田日銀総裁、ECBのドラギ総裁などが参加されます。このフォーラムでは、特に19日17時に行なわれるドラギ総裁の講演や20日22時半から行なわれるドラギ総裁やパウエルFRB議長、黒田総裁、ロウ豪中銀総裁の講演があり、今後の日米欧に加え豪州も含めた金融政策などについての発言があるかどうかに注目しています。
また、22日にはOPEC総会が開催されます。ロシアとサウジは増産で合意していますが、減産により高値維持を考える国もあり、その行方に注目です。
さらに、日本においては、19日にメルカリの上場が控えています。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
日経225(TFX)は、先週、週明けに上昇し週半ばは上下をしながら、週末には値を下げる展開となりましたが、終始26週移動平均線を上回る展開となりました。終値ベースでは、26週移動平均線をサポートとして推移しているように見受けられ、ストキャスティクスは高い水準にあるものの、13週、52週移動平均線が上向きで価格は各移動平均線を上回って推移しているため、中長期的な観点からは引き続き押し目買いを考えたいところです。週足ベースでのサポートは、26週移動平均線の位置する22,484円、その下が13週移動平均線が位置する22,258円。レジスタンスは、23,112(先週の高値)-23,135(5月21日週の高値)。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX)の日足チャートです。
日足チャートは、先週、一目の基準線と転換線が好転、価格は、一目の基準線と転換線、200日移動平均線と一目の雲の上に位置しており、これらがそれぞれサポートとして機能しているものと思われます。
また、レジスタンスは、先週お伝えのとおり、過去の高値水準から23,000-23,140前後にあると考えられ、当面はこの水準へのトライ(&エラー?)を見ています。
チャート的には引き続き上昇トレンドと見ておりますが、ストキャスティクスが高い水準でやや下向きとなっていることから、スピード調整の動きになりそうなため、押し目買いを考えたいところです。


このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想