キャリアリンク Research Memo(4):財務の健全性は維持、収益性の回復が課題に

配信元:フィスコ
投稿:2018/06/08 15:14
■財務状況と経営指標

キャリアリンク<6070>の2018年2月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比73百万円減少の5,764百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現預金が305百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が292百万円、有価証券が100百万円減少した。また、固定資産では投資その他資産が96百万円増加した。

負債合計は前期末比254百万円減少の2,379百万円となった。有利子負債が335百万円増加した一方で、未払い法人税等が193百万円、未払金が97百万円、その他負債が280百万円減少した。また、純資産は前期末比181百万円増加の3,384百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上で414百万円、配当金の支払いで125百万円、自己株式の取得で123百万円の支出となっている。

経営指標を見ると、負債が減少した一方で純資産が増加したことにより自己資本比率が前期末の54.6%から58.1%に上昇した。有利子負債比率は前期の19.9%から29.0%と若干上昇したものの、全体的には財務の健全性は保たれていると判断される。一方、収益性についてはROAが前期の17.3%から10.5%、ROEが22.0%から12.7%、売上高営業利益率が5.4%から3.3%といずれも低下しており、収益性の改善が今後の課題となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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