イチネンHD Research Memo(1):自動車関連中心に幅広く事業展開、安定した利益に特徴

配信元:フィスコ
投稿:2018/06/04 15:31
■要約

イチネンホールディングス<9619>は自動車リース関連事業(自動車リース、自動車メンテナンス受託、燃料販売)、パーキング事業、ケミカル事業、機械工具販売事業、合成樹脂事業等の幅広い事業を手掛けている。自動車関連が中心だが、それ以外にも事業が分散されていることから業績は比較的安定しており、利益の急変動が少ない企業であると言える。

1. 2018年3月期は4.2%の営業増益。15期連続の営業増益を達成
2018年3月期は売上高が81,379百万円(前期比2.1%増)、営業利益が5,918百万円(同4.2%増)、経常利益が5,953百万円(同8.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が3,848百万円(同1.3%増)となった。セグメント別では減益となった事業もあったが、主力の自動車リース関連事業、ケミカル事業、パーキング事業が好調に推移したことから、15期連続で営業増益を達成した。

2. 進行中の2019年3月期も3.1%の営業増益を見込む
進行中の2019年3月期は売上高86,000百万円(前期比5.7%増)、営業利益6,100百万円(同3.1%増)、経常利益6,100百万円(同2.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,860百万円(同0.3%増)が予想されており、連続して増収・増益を達成する見通しだ。

3. 各分野の事業を伸ばし、2021年3月期に営業利益100億円を目指す
今後も各事業分野を伸ばしていく方針で、M&Aも積極的に行う考えだ。正式な中期経営計画は発表していないが、社内的には2021年3月期に売上高1,000億円超、営業利益100億円超を目標に掲げている。ここ数年は毎期36円配当(年間)を続けている。加えて、過去には自己株式の取得・消却も行っており、株主還元にも前向きである。

■Key Points
・自動車リース関連事業が主力で、安定した収益力が特色
・2019年3月期も16期連続で営業増益を見込む
・中期経営計画では2021年3月期に営業利益100億円が目標

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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配信元: フィスコ

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