グルメ杵屋、通期売上高は404.7億円 レストラン事業で積極的なM&Aを画策
組織図
山中真二氏:本日は、グルメ杵屋の決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。私は経理部門を担当しております、山中でございます。私からは、2018年3月期の決算数値につきまして、ご説明させていただきます。
資料の4ページをお願いいたします。グルメ杵屋のグループの組織図につきまして,お話しさせていただきたいと思います。左側にあるグルメ杵屋が持株会社でございまして、7つの連結事業子会社があるという状況になっております。
(連結事業子会社の)まず一番上が株式会社グルメ杵屋レストランでございまして、株式の取得は100パーセントでございます。グルメ杵屋レストランは、平成27年10月1日に杵屋・そじ坊を中心とするレストラン事業を、グルメ杵屋から分社いたしました。セグメントは、レストラン事業でございます。
その下が、株式会社エイエイエスケータリングでございますけれども、大阪の関西空港・九州の福岡空港での機内食事業を展開しております。セグメントは、機内食事業でございます。
その下が、株式会社アサヒケータリングでございますけれども、高齢者向けの弁当やカロリー調整・減塩・タンパク制限等の冷凍弁当のOEM事業を展開しております。また、おせち料理の販売も展開している会社でございます。
その下が、大阪木津市場株式会社でございますけれども、大阪は難波の南にあります地方卸売市場の運営管理および、鮮魚の卸事業を展開しております。セグメントは、不動産賃貸事業でございます。
その下が、日本食糧卸株式会社でございますけれども、お米の卸売事業を展開しております。炊飯を販売している会社でございまして、100パーセント子会社。セグメントは、米穀卸売事業・その他に分類されております。
その下が、水間鉄道株式会社でございまして、大阪は南部に位置いたします貝塚市を運行している鉄道会社およびバス事業を展開している会社でございます。セグメントは、運輸事業でございます。
その下が、株式会社銀座田中屋でございますけれども、昨年平成29年4月3日にM&Aにて株式を取得いたしました。3店舗のそばレストランを運営している会社でございまして、セグメントはレストラン事業でございます。
それとは、違いましてその他……資本関係はまったくございませんけれども、社会福祉法人ジー・ケー社会貢献会というものも運営しております。社会貢献・地域貢献から、特別養護老人ホームを1施設、高齢者向け優良賃貸住宅を1施設運営している会社です。
グルメ杵屋グループは、この組織図として成り立っております。
グルメ杵屋グループの売上高構成比
5ページをお願いいたします。
グルメ杵屋グループの売上の構成でございますけれども、まずグループの売上が昨年(2017年)404億7,200万円。そのうちレストラン事業が283億5,300万円と、70.1パーセントの構成比でございます。大部分が、グルメ杵屋レストランでございます。
グルメ杵屋レストランのレストラン事業の中には、「杵屋」でおなじみのうどん事業の売上が99億2,400万円、24.5パーセント。「そじ坊」でおなじみのそば事業が126億9,400万円、31.4パーセントの比率で構成されております。
このそば事業の中には、先ほどもお話しいたしましたけれども、M&Aで取得いたしました銀座田中屋の昨年の売上が6億2,500万円ございます。2018年3月期から銀座田中屋が、レストラン事業部のそば部門に入ったというところでございます。
以下、洋食、和食、アジア・その他というところがレストラン事業でございます。それ以外に、エイエイエスケータリングの機内食事業が49億6,800万円、12.3パーセント。アサヒケータリングの業務用冷凍食品製造事業が28億8,000万円、7.1パーセント。そして、不動産賃貸事業、運輸事業、その他というかたちで、売上が構成されているというところでございます。
連結 セグメント別サマリー
6ページをお願いいたします。連結のセグメント別サマリーでございます。
まず、一番上のレストラン事業でございますけれども、売上が前年(2017年3月期)に比べまして2億4,300万円の増収となり、増収率は0.9パーセントとなりました。
セグメント利益は営業利益になるわけですけれども、前年に比べて8,100万円減益となっております。この要因といたしまして、昨年大阪で開催いたしました「食博覧会」の費用ならびに、原材料の高騰……とくにお米・野菜・魚関係が値上がりしておりましたので、この影響で8,100万円減益となりました。
その次の機内食事業でございますけれども、売上は4億800万円の増収、利益につきましても2億9,100万円の増益となりました。エイエイエスケータリングなんですけれども、前年に2億2,400万円の赤字だったものが、2018年3月期には6,700万円の黒字に転換し、2億9,100万円の増益になったというところでございます。
大きな要因といたしましては、インバウンド効果と、テロ……ISの危機感が前期ぐらいから薄くなってまいりまして、ヨーロッパ便や中東便などの長距離便なんですけれども、非常に日本人で行かれる方が多くなったというところが、増収増益につながったかなと考えております。
業務用冷凍食品製造事業は、アサヒケータリングでございますけれども、売上は2億7,800万円の増収、(セグメント利益は)3,400万円増益となっております。前年は400万円の赤字だったところ、2018年3月期は3,000万円の黒字に転換し、黒字体質の会社になってきていると考えております。高齢者向けの弁当等の受注が非常に好調であったことと、おせち料理の受注も好調であったことが、増収増益につながったと考えております。
不動産賃貸事業でございますけれども、これはほぼ昨年と変わりませんので、割愛させていただきます。
その次の運輸事業は、水間鉄道でございますけれども、1,000万円の増収、4,600万円の増益となりました。増益といいながら、2018年3月期はまだ営業利益で2,700万円の赤字となっているんですけれども。この赤字は、水間鉄道はやっぱり安全性の観点から、毎年メンテナンス設備が必要になります。その設備の3分の2を、貝塚市・国に補填していただいておりますので、実質的な最終利益は、黒字になっているというところでございます。
その他につきましても、1億2,600万円の増収、3,400万円の増益となっております。これは、日本食糧卸の米の卸と、大阪木津市場の魚の卸事業がその他に含まれているんですが、いずれも好調であったというところでございます。
以上の結果、売上合計が404億7,200万円で、10億6,300万円の増収、3億3,200万円の増益となりました。営業利益は、前年に比べて1億4,400万円の増益。経常利益は、2億4,600万円の増益。当期純利益は3億9,500万円の増益というかたちで、損益につきましては、順調に推移したかなと考えております。
連結 損益計算書の概要
7ページをお願いいたします。連結の損益計算書の概要でございます。
売上は先ほどお話しさせていただきましたが、2.7パーセントの増収となったというところでございます。
売上原価でございますけれども、前年(2017年3月期)に比べて5億8,800万円増えてはおりますけれども、売上原価率で見ますと、前年の61.9パーセントから2018年3月期は61.8パーセントと、0.1ポイント減少したというところでございます。
販管費率を申し上げますと、(前年の)37.0パーセントから36.9パーセントと、0.1ポイント減少したと(いうところでございます)。
この結果、営業利益が前年に比べて1億4,400万円増益になったというところでございます。営業利益率につきましても、0.4ポイント上昇したというところでございます。
営業外収益・営業外費用を割愛いたしまして、経常利益でございますが、前年に比べて2億4,600万円増益の6億8,000万円。経常利益率も、0.6ポイント上昇したというところでございます。
連結 特別利益・特別損失の内訳
8ページをお願いいたします。特別利益・特別損益の内訳でございます。
特別利益でございますが、6億4,600万円計上させていただきました。内訳といたしまして、まず固定資産売却益。これは(業務用冷凍食品製造事業の)アサヒケータリングの旧本社工場の土地と建物を売却いたしました。その売却益が、ここに上がっております。
その土地は、グルメ杵屋とアサヒケータリングの共有土地でございますので、グルメ杵屋が2億500万円の売却益、アサヒケータリングが4億100万円の売却益となったというところでございます。
その下の国庫補助金等は(運輸事業の)水間鉄道でございます。先ほどもお話しさせていただきましたが、国と貝塚市から3分の2の補助金をいつもいただけているというところでございまして、これが3,400万円あったというところでございます。
次に、特別損失でございます。減損損失は、レストラン事業のグルメ杵屋でございます。97店舗の減損を行い、その累計が2億2,500万円あったということです。また、その下のその他の8,100万円も、グルメ杵屋が退店したことによる除却損と違約金が計上されたというものでございます。
連結業績の推移
9ページをお願いいたします。連結業績の推移でございます。
2014年3月期から2018年3月期まで、売上につきましては、微増ではありますが伸びているということがわかっていただけるかなと思います。
その下の損益でございますけれども、営業利益・経常利益は2015年は低迷したものの、それ以外は順調に伸びていると見ております。
連結 キャッシュ・フロー計算書の概要
10ページをお願いいたします。連結のキャッシュ・フロー計算書でございます。
まず、営業活動によるキャッシュ・フローでございますけれども、2018年3月期は14億2,700万円のキャッシュインとなり、前年(2017年3月期)に比べて7億3,700万円増えたというところでございます。税金等調整前当期純利益が前年に比べて3億4,900万円増えたというところが、大きな要因になっているかなと考えております。
投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、5,800万円のキャッシュアウトとなりました。大きな要因といたしましては、有形固定資産の売却による収入で、9億6,500万円がキャッシュインになったというところでございます。これは、先ほどお話しいたしました、アサヒケータリングの旧本社工場の土地を売却した金額が、この金額であると思っていただけたらと思います。
この結果、フリーキャッシュ・フローが13億6,900万円のキャッシュインとなり、それを受けた財務活動によるキャッシュ・フローが、7億8,100万円のキャッシュアウトとなりました。
内容としましては、長期借入による収入が21億6,000万円、(長期借入金の)返済(による支出)が28億2,800万円。新しく借入をしたものよりも返済したお金のほうが大きかったことによる、7億8,100万円のキャッシュアウトになったというところでございます。
この結果、現預金ですけれども、期末残高が69億4,500万円。前年に比べまして、5億8,700万円増えたというところでございます。
連結 貸借対照表の概要
11ページをお願いいたします。連結の貸借対照表でございます。
下から2番目の純資産でございますが、昨年(2017年3月期)に比べて7億9,800万円増えております。154億8,100万円となり、5.4パーセントの増加となっております。
純資産比率で申し上げますと、45.22パーセントから47.15パーセントで、1.93ポイント上昇したということになりますので、安全性の観点からも改善したと考えております。
連結 業績予想サマリ
13ページをお願いいたします。今期の業績予想サマリでございます。
レストラン事業(グルメ杵屋レストラン)につきましては、(新規出店については)業績好調な既存業態に集中投資し、来店客数を増加していくと。それと、今までやっていなかったんですけれども、駅前等の新たな出店ロケーションへの出店も進めていき、またM&Aにも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
機内食事業(エイエイエスケータリング)につきましても、2017年5月にルフトハンザドイツ航空のグループ企業と業務支援契約を締結いたしまして、コスト削減ならびに新規開拓力を強化し、売上・利益とも向上させていきたいと考えております。
それと、業務用冷凍食品製造事業(アサヒケータリング)でございます。1年後に、今行っております工場から移転(を予定)いたしまして、新工場をつくってまいります。今の工場よりも稼働率が1.5倍になるということでございますので、今以上の売上が確保できるかなと思っております。今期は、まだ古い工場でやっております。来期から、その売上・利益が計上されていくのかなと思っております。
この結果、2019年3月期の予測でございますが、売上につきましては407億6,000万円、営業利益につきましては6億9,200万円。2018年3月期に比べまして2億8,800万円の増収、利益につきましては1億3,600万円の増益というかたちで、今期は進めていきたいと考えております。
私からは、以上でございます。引き続きまして、弊社の椋本社長より、ご説明がございます。
レストラン事業:業種別売上高・営業利益の推移①
椋本充士氏:それでは私から、各事業につきまして、またグループ全体の方向性につきまして、ご説明をさせていただきたいと思っております。
2018年3月期決算の数字の概要に関しましては、ただいま報告があったとおりでございます。
私からは、それぞれの事業による今の課題、そしてこれからの対策というお話をさせていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
レストラン事業:業種別売上高・営業利益の推移②
それではまず、レストラン事業でございます。レストラン事業は、2018年3月期は既存店がおおむね順調に推移いたしました。過去5年におきまして、既存店は順調に推移しております。
基本的には、高付加価値商品の導入によりまして客単価を維持しました。それまでは、若干来客数が減であって、客単価の伸びで売上を確保してきたということがあったわけでありますが、2018年3月期はさらに来客数に関して注目をいたしました。それまでは若干の来客数減ということであったわけでありますけれども、来客数に重点課題を置くという1年でありました。
結果としましては、客単価も維持し、来客数も前年を上回ったということで、既存店の業績は順調に推移いたしました。
レストラン事業:部門別出退店 業態変更
一方で、レストラン事業全体の店舗数は、この数年減っているというのが現状であります。これは、各デベロッパーさんにテナントとして我々が出店をしておりました中で、契約がずいぶんと大きく様変わりをしてまいりました。
定期借家の契約ということで、デベロッパーさんのいわゆるマーチャンダイジングの変更等におきまして、我々の店舗がどうしても契約満了で撤退しなければいけないといったことが出てまいりました。
そのような中で、非常に厳しく店舗数が減少している。かつ、我々が今まで出店してきていた地方におけるショッピングセンターで、我々が思うような業績を生み出すことができなかった。こういったことも踏まえて、ここ数年は出店戦略の見直しを求められておりました。そういったことで、店舗数は減少しているというのが現状です。
ただ、昨年(2017年)の12月以降に、新たな物件に関して出店をし始めておりますので、この進行期以降には、店舗は少し増える方向に動くであろうと思っております。
また、レストラン事業を取り巻く環境といたしましては、ご承知のとおり人手不足、そして昨年来働き方改革ということで、労働環境の整備といったことに、我々としても前向きに取り組みをしてまいりました。
従いまして、以前と現在で、このレストラン事業における収益の構造が変わってまいりました。このあたりを今後はやはり見直していかなければいけないというのが、このレストラン事業における、今の大きな課題であると思っております。
こちらは別紙(補足資料1)で添付させていただいておりますけれども、そういう中において、我々は10年ほど前から社内で「独立支援制度」というものを設けました。社内では「委託制度」と呼んでおりますけれども、私どもの社員に、我々の持っている店舗を(委託して)独立をしてもらって、経営してもらうと。
いわゆる社内FCと理解していただければ、よりわかりやすいのかなと思いますけれども。独立を希望する社員に、一定の条件を満たしている直営店舗を委託する制度でございまして、これが現在27店舗ございます。
いろいろとこれまで試行錯誤を繰り返してきたわけでありますけれども、この27店舗におきましては、各店舗の業績推移を見ましても順調にきております。さらにこの委託制度を充実させていきたいということで、今後は委託制度の店舗を100店舗余りまで増やしていこうという計画をもって、現在進んでいるということでございます。
レストラン事業に関しましては、そういうかたちでいろいろな見直しをしながら、今後の展開を考えていきたいと思っております。
レストラン事業:海外進出 海外店舗(FC)
また、レストラン事業につきまして、海外展開も8年ほど前から進めてまいりました。
現在は韓国・香港・台湾・インドネシア・北米等に店舗展開をしておりますけれども、8年間で9店舗ということでございます。ゆっくりではございますけれども、確実に収益を上げながらの展開ということでございます。さらに各国で、展開を進めていきたいと思っております。
また、このレストランの海外展開につきましては、まず1つの目標は10店舗ぐらい各国で展開していきたいと。そして、10ヶ国を1つの目標にしていきたいと。これで100店舗ということになりますので、こういった目標を設定し、今後進めてまいりたいと考えている次第でございます。
機内食事業
続きまして、機内食事業でございます。一昨年(2016年)に、新たに福岡へ進出いたしました。現在は関西国際空港・福岡空港で機内食事業をやっているわけでございますけれども、とくに関西国際空港におきましては、インバウンドの増加によりまして業績が、非常に好調に推移をしております。
業績分析:機内食事業
そういうことで、2018年3月期は2017年3月期からすると、大きく収益が改善され、6年ぶりの黒字転換をしたということでございます。
さらに昨年度はLSG(LSG Catering Hong Kong Ltd,)、ルフトハンザドイツ航空の子会社でございますけれども。世界的に展開をされているケータリング会社と提携することによって、さらに内部の統一化、そしてエアライン各社とのアライアンスを活かして提携をしながら、進めていきたいと考えているわけであります。
機内食に関しましては、現在福岡はさらに2つのエアラインとの契約ということでございます。現在も新たなエアラインとの契約に向けて、交渉に入っているということでございます。
業務用冷凍食品製造事業
続きまして、アサヒケータリングです。先ほどもご説明させていただいたとおり、来年には新たな工場が竣工いたします。
業績分析:業務用冷凍食品製造事業①
まず柱の事業としまして、1つは冷凍食品事業ということで、高齢者向けの食品(冷凍弁当)のBtoBのOEMを受けている事業です。そしてもう1つは、おせち事業ということでございます。おせちに関しましても、非常にマーケットは競争が激化しております。
私どものアサヒケータリングの役割といいますのは、各ホテルさまやレストランさまから依頼を受けて、OEMでおせちを組み立てている組立工場とご理解いただければ、よりわかりやすいかなと思いますが、こういう事業をやっております。
業績分析:業務用冷凍食品製造事業②
とくにおせち事業に関しましては、ご承知のとおり、売上が立つのは年に1回、1月1日のみでございます。そういうことで参入障壁が(あり)、見方によると参入しづらい分野でもございます。
そういったことで、この事業に関しまして、我々はもう20年以上前から取り組みをしているということで、ずいぶんとノウハウの蓄積もできたということです。さらに毎年、おせちの事業に関しては拡大しているということでございます。
それと、先ほどグループ全体(の組織図)の中で、特別養護老人ホームのジー・ケー社会貢献の「グルメ杵屋社会貢献の家」というのが、表の中にあったわけでありますけれども。とくに業績分では関係ないわけでありますけれども、私どもの中で、いわゆるシニアマーケットというとらえ方の中では、アサヒケータリングが現在取り組みをさせていただいている高齢者向けの冷凍食品といったノウハウと、社会貢献の家で取り組みをしております。
いわゆる介護老人ホームの運営や介護のあり方といったことで、新たな事業展開ができないのかということを、模索をしている最中であります。
また、日本のみならず、アセアン地域において、各国から非常に弊社の見学に来られております。そういう中で、我々は今後アセアンを中心とした各国に、こういった新たな事業展開ができないか、模索してまいりたいと考えている次第でございます。
資料の48ページでございますが、昨年(2017年)の9月に、私どもはマレーシアのバイソンという会社と合弁会社を設立いたしました。
現在は「バイソン」という名前は消滅し、バイソンが展開しておりますコンビニエンスストア「myNews.com」という(ものにちなんだ)社名に変更されておりますけれども、「MYNEWS KINEYA SDN.BHD.」という合弁会社を設立いたしました。
昨年の11月よりマレーシアで、私どもはMYNEWSに対するベンダー事業を始めております。今は、テストキッチンの少し大きめのコンテンポラリーキッチンということで、去年の11月から製造をして、そしてコンビニエンスに供給をしております。
マレーシアのGDPが、今は毎年4~5パーセントぐらいの伸びをしております。そういう中で、これからこのいわゆる中食のマーケットは、まもなく1兆円規模に膨れ上がってくるだろうと、我々としても見ております。
この1兆円のマーケットに対して、MYNEWS KINEYAはまもなく500店舗体制になります。今のところ、数年で800店舗まで伸ばしていくという計画が出ておりますので、そのコンビニエンスに対してのベンダー事業という取り組みをしております。
我々は、日本国内ではベンダー事業としてはやっていないわけでありますので、このあたりは非常に、いろいろなかたちでノウハウの蓄積をしている次第でありますけれども。プラスアルファで機内食事業でありましたり、アサヒケータリングのノウハウといったものも売り込みながら……もちろん、コンビニエンスに対するベンダー事業でありながら、さらにマレーシアで機内食事業の展開も視野に入れながら、今は工場の立ち上げ準備に入っているということでございます。
なお、本工場は今年(2018年)の年末には完成し、来年(2019年)早々にはフル稼働の製造に入るということで、現在進めております。
こういったことで、グループ全体で、レストラン事業が全体の70パーセントを占めている現状であります。こういう中において、次の時代の我々グルメ杵屋としては、アセアン地域を中心にさまざまな業態・事業開発をし、展開を広げてまいりたいと考えている次第でございます。
それでは最後になりますけれども、補足資料2に記載しております(グルメ杵屋の後継者育成プランについて申し上げると)、こういう展開を今後考えている中で、やはり一番重要なのは、人材の確保と育成でございます。今後も、レストラン事業のみならず、さまざまな事業での人材育成、そして人材の確保に努めてまいりたいと考えております。それによって、さらに飛躍をしていきたいと思っております。
以上で、私からのご説明とさせていただきます。ありがとうございました。
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