「リスクオン」というお守りをもって「買い」にいける状況だけではない

著者:平野朋之
投稿:2018/05/28 11:59

テクニカル分析からわかること

■世界的にも注目された米朝首脳会談、そして新しい歴史の扉が一瞬に消え去ったトランプ大統領の「会談中止発表」で、
朝鮮半島リスクが再浮上しました。相場で言えば「噂で買って事実で売る」といった典型的なパターンになり、

ドル円も調整という言葉で済ますレベルの下げではなくなったようにも感じます。


しかし、その後12日に再度会談へ向けのての調整が再浮上・・・、市場は政治リスクや外交ショーに振り回される展開が続いています。

いつどのタイミングで何が飛び出すのかわからない状況で「リスクオン」というお守りをもって「買い」にいける状況でないことを
認識する必要もあります。



■例を挙げれば、つい数ヶ月前までユーロドルの相場は、ゼロ金利解除、金融引き締めという段階まで景気を
含め押し上げがありました。

しかし、つい先日、スペインラホイ首相の元側近が与党国民党内の汚職事件で有罪判決を受けて、一気に政権交代色が
強まり、更にスペイン野党は連立をくみ、ユーロ圏離脱を視野に入れているだけに、一気にユーロリスクに発展しかかっています。

そんなユーロドルは買われすぎの反動もあったものの、調整と言うレベルではなく、何処まで下げるかわからなくなりました。


■そんな一例をとっても、これまで買われすぎたものをみれば

・ドル円
・ドルインデックス
・米10年国債

特に米10年国債に関しては、世界的にも金利差が出始めていることもありますが、国債を買い捲っている気がします。

その影響でドル高にもなり、トランプ大統領が一番望まないカタチになりつつあります。

それ故、ドル高に対するけん制にも警戒が必要です。

トランプ砲といえば、つい先日、自動車に関して25%の関税をかけるという話も浮上しました。

いずれ自動車業界はじめその影響が株価にも影響が出るのではないかとみています。



■また、先週のクロス円の動きを見る限り、そのアラート的な動きがでました。

「クロス円売り」はやはり、リスクオフの始まりなのではないかとみています。

最後に、ドル円のテクニカル分析です。

日足ベースでは、200日移動平均線をあっさりと割り込み、更に110円の大台も下回りました。

次の下値の抵抗としては、120日線(25日現在:109.05円)になります。

これを下回るようであれば、50日移動平均(25日現在:108.12円)をみておきたいです。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想