IGマーケッツ証券株式会社 小池一弘代表取締役社長 インタビュー

投稿:2012/08/20 15:00

株式投資家のためのCFD入門 第1回

インタビューアー:深田萌絵

国内株式市場が長期低迷の今だから、
“CFD取引”で世界の市場に目を向けたい!!

IGマーケッツ証券株式会社
代表取締役社長CEO
小池一弘

1986年、日本証券業協会入社。その後、Nasdaq Japan、Credit Swiss First Boston勤務を経て、トレーダーズ証券代表取締役社長、CMC マーケッツ代表取締役会長・社長を歴任。2011年11月より現職。

CFDの世界トップ企業※が提供する新たな投資機会

──貴社の親会社である英国「IGグループ」は、CFDの分野で世界トップクラスの実績をお持ちと伺いましたが、日本の個人投資家の間では、CFD取引はまだあまり知られていません。そんな日本市場に、経済縮小の時代に入った今、どのようなビジネスチャンスを見出しているのでしょうか。

 「個人投資家の皆様には馴染みの薄いCFD取引ですが、ディーラー間では昔から行われてきた取引ですし、多くの個人投資家が参入されているFXも、実はCFDの一種なのです。
 現社名に変更する以前、当社は『FXオンラインジャパン』の社名で営業し、FX分野で多くのお客様からご愛顧をいただいてまいりました。
 経済成長には厳しいものがあるとはいえ、豊富な個人金融資産が、魅力的な運用先を見い出せないまま滞留している日本は、CFDにとって高い成長期待が望めるフロンティアです。それは、FXの過去15年間の成長実績を見ても明らかでしょう。
 ちなみに日本に先駆けて進出を果たしたオーストラリアのCFD市場において、IGグループはすでに50%を超える取扱シェアを獲得しています」

小さな資金で大きな取引レバレッジ効果で高効率

──レバレッジで小さな資金で大きな取引ができるCFDは、資金効率が高い金融商品といえますね?

 「たとえば日本株における“株式CFD”の場合、レバレッジは最大5倍。つまり20%の証拠金(手数料別)があれば取引できます。株式信用取引の委託保証金率は30%以上ですから、レバレッジ効果は約3倍に過ぎません。
 また、現物取引や信用取引は3営業日後の決済ですが、CFDはポジションを清算すると損益が直ちに反映される即日決済。取引から発生した利益を、同じ日に次の投資チャンスに使うことができます。
 資金の回転効率の高さとスピード感は、CFDの大きな強みです」

ひとつのプラットフォームで世界の多彩な銘柄にアクセス

──多彩な銘柄を一元的に扱える点もCFDの魅力ですね?

 「当社が提供するCFD銘柄は、約7000種類に及びます。日本の株式はもちろんのこと、外国株式、株価指数、債券、貴金属や原油といったコモディティ(商品)……等々。これら多彩な金融商品を日本に居ながらにして取引していただくことが可能です」

──海外の上場株式銘柄もCFDで取引できるのですか?

 「はい。一般に、日本の居住者が海外株を取引する場合は、現地の証券会社に直接注文することはできず、必ず日本の証券会社を通さなければなりません。つまり二重の売買委託が行われるわけで、時間も手数料も二重にかかってしまい非効率でした。
 当社では、世界各国・6000種類以上にも及ぶ海外株式をCFDでお取引いただけます。また、主要国株価指数、金や原油などほとんどの商品が24時間取引可能です。さらにCFDを使ってこれらの多様な資産クラスへ分散投資を行うことで、効果的なポートフォリオを組むことが可能になります」

“売り”から始めても利益を狙える!

──長期低迷中の日本市場は、投資妙味に欠けるのが実状ですが?

 「CFDは“売り”(ショートポジションを保有)からでも取引をスタートできます。相場が下落しているときは“売り”から始めて、上がってきたら“買う”ことで利益確保するわけです。“売り”からでも利益を狙える点はCFDの妙味ですね。
 最近も公開前の期待に反して公開後に値を下げた外国企業のIPOがありましたが、この流れを読んで利益を上げたお客様は少なくなかったようですよ」

──先行き不透明の今こそCFDの妙味が活きるというわけですね?

 次号は、CFD取引の実際について具体的にご紹介いただきます。ご期待ください!(構成:編集部)

※CFDのリテール部門実績(個人および法人の取引顧客対象営業収益、ローリングスポットFXを除く)において世界ナンバーワン(2011年11月現在)。IGグループ調べ。

株式CFD ●6000銘柄以上 ●対象国日本及び海外22カ国(米国、カナダ、イギリスなど欧州16カ国、シンガポール、香港、オーストラリア、南アフリカ)
株価指数CFD/株価指数先物CFD ●日本(日本225、日本全株) ●北米(ウォール街はじめ5指数) ●欧州(英国FTSER100はじめ8指数) ●アジア(中国H株はじめ6指数) ●その他(オーストラリア200、南アフリカ40、ボラティリティー指数)
商品CFD ●貴金属(金、銀など現物・先物合わせ7銘柄) ●エネルギー(WTI原油、NY天然ガスなど先物7銘柄)
債券先物CFD ●日本国債先物、米国10年国債先物など世界主要国の債券先物

【IGマーケッツ証券株式会社】
英語表記:IG Markets Securities Limited
本社 〒105-7110 東京都港区東新橋1丁目5番2号 汐留シティセンター10階
TEL:03-6704-8500(代表) 0120-25-7734(お問合せ) FAX:03-6704-8503
Email:info@igmarkets.co.jp URL:http://www.igmarkets.co.jp/

萌絵のCFD基礎講座

“投資ビギナー”にも挑戦しやすいって本当?

●「FXの仲間」と考えてみよう!?
 日本の個人投資家には、まだお馴染みとはいえないCFD(Contract for Differences:差金決済取引)ですが、「証券会社に証拠金を預託し、レバレッジを効かせて取引を行う」という仕組みは、よく知られているFX(Foreign eXchange:外国為替証拠金取引)とほとんど同じ。
 差金決済取引のうち、外国為替を扱うものを特にFXと呼び、それ以外の株式や株価指数、債券、貴金属、原油……etc.を扱うものをCFDと呼ぶのが一般的なようです。
●便利で手間もなし!?
 投資の魅力にめざめると、新たな投資チャネルに興味がわくのは当然です。でも、一般の個人投資家が外国為替や株、債券、商品etc.という感じに色んな種類の資産クラスに投資するのはとても面倒。場合によっては複数の金融機関に口座を開かなければいけなかったり、複数の取引システムを使いこなさなくてはいけないから管理するのも大変です。その点、「多彩な銘柄に一元的にアクセスできる」CFDって便利!! 特にIGマーケッツ証券のCFDなら取扱銘柄数が豊富だから国内外の様々な資産クラスをひとつのプラットフォームで取引できます。FXをやっている人はもちろん、まったくの投資ビギナーにとっても、チャレンジしやすい取引といえそうですね。ただ、取組みやすいとはいえ、CFDはレバレッジを用いる証拠金取引。リスクをうまく管理して賢く利用することを心がけましょう。

【深田萌絵】
経済評論家、投資家。一旦OLになった後、早大政経学部に入学。在学中に「株アイドル」としてマスコミデビュー。以後、外資系金融機関に勤務などを経て、個人投資家となる。著書に、『OL、手取り12.5万円 20才からの株式投資』(明日香出版社)、出演番組に『全力!銭ナール』(MBS関西ローカル)。

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配信元: みんかぶ株式コラム