ウエルシアホールディングス(3141):2017年10月16日

著者:有賀 泰夫
投稿:2017/10/16 13:01

 日経平均株価は2000年4月の20,833.21円を超えて、17年ぶりの高値水準となっています。その前の高値は1996年6月の22,750.7円ですから、残すところ1,500円ほどです。そこを超えるとまさにバブル崩壊後の25年の低迷期の水準をすべて超えることになります。

 直近5年で日経平均は2倍ちょっとになっていますので、多くの株が儲かっています。しかし、このところ同じ業種でも銘柄間の株価格差が開いています。この背景には業績格差があります。

 私が見ている消費関連でもその差は顕著です。食品スーパーは今のように景気がよいと実は厳しく、2月決算の上期の業績も平均は二ケタ減益です。その中で、既存店が好調なベルク(9974)は食品スーパー内での数少ない好調企業です。株価もこのところの上昇で史上最高値を更新しています。5年前に比べて株価は5倍で、日経平均の上昇率を大きく上回っています。

参照コラム:https://money.minkabu.jp/62154

 家具業界ではニトリホールディングス(9843)が独り勝ちです。島忠(8184)は厳しいですし、大塚家具(8186)に至っては目を覆うような業績です。この5年間の株価も大塚家具は横ばい、島忠は70%上昇ですが、ニトリは4.4倍です。

参照コラム:https://money.minkabu.jp/62130

 ドラッグストア業界は業界としても好調ですが、それでも企業間格差が拡大しています。業界が好調なため他の業種よりは好調企業が多いのですが、その中からは引き続きウエルシアホールディングス(3141)に期待できます。この銘柄は3月に紹介して、6月まで大きく上昇したため、しばらく休んでいました。しかし、第2四半期決算公表を機に再び人気が高まり始めています。

前回のコラム:https://money.minkabu.jp/60850

 なお、より詳細な背景や目標株価はこちらからご覧ください。

 http://cherry100.mods.jp/ra/s/1025

配信元: みんかぶ株式コラム