相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2017/07/07 20:54

(5411)ジェイ エフ イー ホールディングス

 四季報によると、鉄鋼は国内外で建設・自動車向け中心に需要堅調。原料価格が不安定も販価上げ浸透で値差は改善方向。コスト削減継続。エンジも高水準保つ。在庫評価損益悪化でも経常益続伸。株売却特益続く。コークス炉更新や加熱炉新設効果など今期450億円計画。メキシコ車用鋼板合弁の19年稼働計画は堅持。投資資金捻出目的の保有株売却は今期で一巡。

 データなしのためチャート分析のみによる推奨。2018年3月期予想はデータなし。

 2015年2月26日の3039円、6月4日の3081円と2山形成のあと、下降トレンド(A)へ転換し、この中で2016年2月12日の1234円の安値をつけました。ここからの反発で下降トレンド(A)を上にぬけて4月25日の1892円まで上昇するものの2015年12月2日の2085円を戻り高値として、1892円と結ぶゆるやかな下降トレンド(B)へ移行しました。この下降トレンド(B)の中で、2016年2月12日の1234円、6月28日の1199円、11月9日の1345円の3点底(逆三尊天井)となって上放れし、今年の2月22日に2258円と昨年来高値を更新しました。ここを目先のピークにして、いったん下落し4月13日の1754円、5月18日の1748円、6月16日の1762円と3点底をつくってもみあっていましたが、本日△36円の1985円で買転換となりました。
 
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(7238)曙ブレーキ工業

 四季報によると、主軸の米国は収益性低い部品生産縮小で減収。が、生産正常化で物流費等減少し、通期黒字化。中国やアジアは堅調。国内は横ばいでも生産合理化効く。原材料費上昇や償却費こなし、利益回復。復配か。統括子会社解散し仏、独、スロバキア子会社は本社直轄に。赤字の欧州事業テコ入れ急ぐ。メキシコは米国から生産移管進め操業度向上。継続前提に重要事象。

 5月11日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益42.23億円、経常利益7.61億円の黒字転換で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益+89.4%の80億円、経常利益+662.2%の58億円の大幅増収・増益の見通し。

 2014年3月27日の446円の安値から5月8日の542円まで上昇後、小さな三角保ち合いとなって下放れし、そのまま下降トレンド(A)を形成しました。この下降トレンド(A)の中で2016年2月12日の189円、8月18日の178円と2点底となって反発し、今年の1月5日に324円まで上昇して、直近の戻り高値2016年の4月26日の300円を更新し、2月7日に264円まで押し目を入れたあと再度反発に転じ、3月3日に327円で買転換となって3月17日に396円まで上昇しました。ここから4月17日の298円まで下落後、すぐに反発となり5月16日には414円の年初来高値更新となり、その後押し目をつくっています。
 
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(7245)大同メタル工業

 四季報によると、買収2社上乗せ(売上高約125億円増)。自動車用軸受けはメキシコ新工場増産効き北米伸びる。欧州も好調だが、国内厳しい。建機用回復も船舶用苦戦で相殺。北米の先行費用消え営業益は急反発。 中国・蘇州で17年内に自動車用軸受け工場増設。日本でも岐阜県で第3工場を今夏稼働。樹脂加工し耐久性を高めた軸受け生産。治具も生産し他工場に供給。

 5月12日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益は―28.3%の51.03億円、経常利益は―20.1%の54.27億円の減収・減益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益は+37.2%の70億円、経常利益は+30.8%の71億円の増収・増益に回復の見通し。

 2013年7月29日の616円を安値に上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年10月1日の1496円の高値をつけ、下降トレンド(B)へ転換しました。この中で2016年2月19日の754円で底打ちとなり、順上げの3点底をつくって反発に転じ、下降トレンド(B)を上にぬけて7月21日の1199円まで上昇しました。その後は上値を切り上げる展開となり、12月19日の1245円の高値をつけました。しかし、ここをピークに下落となって今年の4月17日に887円まで下げ、もみあって6月16日の931円を2番底にして、6月23日の1007円で買転換となっています。現在は2016年2月19日の754円からの上昇トレンド(C)となっています。
 
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(5851)リョービ

 四季報によると、ダイカストはメキシコ、中国中心に増産続く。国内も順調。米国は一時生産停止の影響消え後半から回復。住建機器は中国元安で採算改善傾向。印刷機器は国内、欧州向け中心に堅調。償却負担増こなし営業増益。土地・株売却特益見込まず。ダイカストは北米市場にらみメキシコ工場の増産投資を継続、米国でも工場増設を視野。英国工場は採算改善進む。

 5月11日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で―7.5%の118.75億円、経常利益は―1.0%の120.13億円の小幅の減収・減益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益+4.4%の124億円、経常利益+3.2%の124億円と小幅の増収・増益に回復の見通し。

 2012年10月3日の141円を底値に基本的に上昇トレンド(A)を形成しています。この上昇トレンド(A)の中で2015年8月11日の576円でピークをつけ、その後2015年12月8日の545円を高値、2016年2月12日の376円を安値とする三角保ち合い(B)へ移行しました。この中で煮詰まってきた11月9日の403円を安値に反発となって三角保ち合い(B)を上放れし、今年の5月11日に決算発表を受けて545円の戻り高値をつけ目先材料出尽しとなりました。5月31日の445円まで下げてもみあい7月5日に474円で買転換となっています。
 
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(3583)オーベクス

 四季報によると、フェルト製ペン先は国内が若干増、比重高い輸出が競争激化で販価厳しいが数量増でしのぐ。採算よい化粧用ペン先は欧米向け増加。メディカルは薬液注入器など価格引き下げなく回復。営業増益。千葉工場のペン先増設は上期中に完了、下期以降も順次増設方針。千葉県印西市のニューテックセンターは、物流、研究開発部門を移設、集約し基盤強化へ。

 5月12日発表。2017年3月期本決算は、前年同期比で営業利益は―34.2%の4.98億円、経常利益は―35.8%の4.51億円の減収・減益で着地。

 2018年3月期予想は、17年3月期比で営業利益は+14.5%の5.7億円、経常利益は+20.6%の5.44億円の増収・増益に回復の見通し。

 長期上昇トレンド(A)の中にあり、この中で2012年10月11日の安値から、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて、その後は順調な上昇トレンドが継続しています。この上昇トレンド(A)の中で、2016年11月9日の193円を安値に急騰となり12月21日の381円まで上昇しましたが、買われ過ぎから一転急落となり、今年の4月12日の211円まで下げ、ほぼ行って来いのスタート(11月9日の193円)まで接近しました。ここを安値に上下動して6月23日に252円で買転換となっています。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム