沢藤電は宅配物のバス輸送で見直されるか 日野自が1年2か月ぶりに高値更新
日野自[東1](7205)が、10日に1391円(+24円)と3営業日続伸、1411円(+44円)と買われ昨年1月4日につけた昨年来の高値1408円を1年2か月ぶりに更新しました。
10日付の日本経済新聞朝刊が「政府の規制改革推進会議は9日、宅配便の荷物を旅客用バスで輸送する「客貨混載」について、規制を緩和する検討を始めた。あいまいな積載基準を見直し、積める荷物の量や種類を広げる。バスによる宅配物の輸送を増やし、宅配ドライバーらの負担軽減をめざす。地方では人口減少で路線バスの存続が課題になっているため、バス路線の維持にもつながる。」と報じています。
バス路線の維持、或は充実化が図られる可能性があり、小型バス(25人乗り)から大型観光バス(51人乗り)まで、充実のラインナップを揃える日野自[東1](7205)に収益機会が拡がるとの思惑も多少増幅したようです。
日野自[東1](7205)が653万株(30.2%)保有する持ち分法適用会社の沢藤電[東1](6901)は、関連銘柄として見直される可能性はありそうです。
沢藤電[東1](6901)は電装品事業、発電機事業、冷蔵庫事業の三つの事業を運営していますが、トラック・バス用電装品を手掛けていることが見直されそうです。ディーゼルエンジン用スターティングモータやバッテリー充電用発電機は、バス・トラック用のほか、建機向けにも供給していますので、注目度は高いと思われます。
加えて、いすゞ[東1](7202)と日野自[東1](7205)は2月13日に車両をつなぎ一度に多くの乗客を運べる「連節バス」を2019年に投入すると発表しましたが、国内初のハイブリッド(HV)型の連節バス登場。2020年に開催する東京五輪でバスの利用が増えることを見据え、路線バスなどでの利用を想定すると伝わっていますから、沢藤電[東1](6901)はその恩恵も受けると見られています。
PBR0.72倍と割り負け、今まで相場らしい相場がなかっただけ、2月16日につけた昨年来の高値270円を抜ければ、344円(2011年1月高値)前後まで上値を伸ばす余地もありそうです。
※このコラムでは、表面的な材料のほか、特に需給を作用する株主との関係に着目してコメントしています。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
リンク記事:トリケミカル[JQ](4369)が連日上場来高値、カリスマ投資家の取得で上昇に弾み(2016年3月31日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/55136
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
■トリケミカル[JQ](4369)
1130円紹介(2016/3/31)→2547円(2016/10/26)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
最新人気記事
-
「2024年のIPO」が12位と上位維持、キオクシア来月登場で関心... 11/27 12:20
-
海運株が軒並み高、バリュー株の側面再評価の動きで業種別値上がり率ト... 2022/12/06
-
「円高メリット」が4位にランク、一時150円40銭台と約1カ月ぶり... 11/28 12:20
-
中期で変貌期待、テンバガーDNA宿す「インバウンド」6銘柄大選抜 ... 11/30 19:30
-
ウェルスナビがS高カイ気配、三菱UFJによる買収報道で関心が向かう◇ 11/29 09:50
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 15:30
-
今日 14:30
-
今日 13:30
-
今日 12:30