日東化工が続伸、三菱ケミHDによるグループ会社の再編で思惑買い
日東化工[東2](5104)は、95円(+9円)と続伸。1月6日の年初来高値96円に肉薄しました。
三菱樹脂が1,390万株(36.2%)保有している筆頭株主で、三菱ケミカルホールディングスの統合に絡んで思惑買いが入っている様子です。
三菱ケミHD[東1](4188)は、9月14日に傘下の三菱化学が連結子会社の日本化成[東1](4007)を2017年1月1日付で完全子会社化すると発表。三菱ケミHDは三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの化学3社を来年4月に統合させる予定です。
統合後の連携を加速するため、グループ会社の再編を進めることから、日本化成[東1](4007)が三菱化学の完全子会社化されるように、三菱樹脂の持分法適用会社である日化工[東2](5104)も完全子会社化されるとの思惑が増幅しているようです。
日東化工[東2](5104)は、ゴム製品、樹脂製品の製造・販売を手掛けていますが、三菱樹脂グループでゴム製品を扱っているのは同社のみ。三菱樹脂出身の荒川良平社長は、2年前にグループとの連携について、三菱樹脂の新商品に部品供給、ゴムシートやマットで三菱樹脂の建材や管材などで販売連携、或は日東化工の新製品向けに三菱樹脂から技術提供の可能性について言及しており、完全子会社化の思惑が増幅するのは無理はないでしょう。
足元の業績は、10期ぶりに過去最高純益を更新する見通しで、70円割れで下値を固め出直る動きを強めており、100円台回復を視野に入れています。
三菱グループの事業再編、グループ会社の再編が市場の関心を集めていますが、今後事業再編やグループ会社の再編に絡んで、上場している中核企業の子会社や持分法適用会社、何パーセントが出資している会社などに、連想ゲーム的な感覚で物色の裾野が拡がると思われます。
物色意欲の旺盛な市場になっていますので、何かニュースが出た場合、当該企業の保有株や株主のチェックは欠かせないと感じます。
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リンク記事:トリケミカル[JQ](4369)が連日上場来高値、カリスマ投資家の取得で上昇に弾み(2016年3月31日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/55136
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■トリケミカル[JQ](4369)
1130円紹介(2016/3/31)→2547円(2016/10/26)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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