日精線[東1](5659)、中国企業が有機ELパネルに集中投資へ
日精線[東1](5659)は、前週4日507円(+4円高)と底堅い動きを見せています。
4日付の日本経済新聞朝刊が「中国企業がスマートフォン(スマホ)などに使う有機ELパネルに集中的に投資し始めた。京東方科技集団(BOE)など主要6社が新工場を相次ぎ建設し、2020年ごろまでの投資総額は2兆円を超える。地方政府などからの巨額資金援助を受ける大型投資で、韓国メーカーに対抗する。中国企業の攻勢でスマホ向け有機ELは液晶と並ぶ市場に成長する見通し。製造装置や素材で日本企業の商機が広がる。」
と報じています。
同社は、ステンレス鋼線のトップメーカーですが、半導体・フラットパネルディスプレイ、太陽電池パネルなどの生産過程に用いられるガスの濾過に、フィルター濾材(ステンレス鋼短繊維)から最終製品まで一貫生産しています。四季報では、「ガスフィルターは有機EL向けも拡販」と指摘していますから、関心が高まる可能性はあります。
同社株を1310万株(40.3%)保有する、大特鋼[東1](5471)は、強力な永久磁石「ネオジム磁石」を製造する2子会社が2017年1月1日付で合併すると発表済みで、高性能ネオジム磁石はハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)のモーター向けに市場が急拡大していること踏まえ、大同特殊鋼は子会社の再編で開発・営業体制を強化し、需要を取り込む方針です。
日精線も大同特殊鋼の事業再編に取り込まれる可能性は高く、今期予想PER9倍台・PBR0.63倍と割安感があります。
足元の業績ですが、10月28日に発表した今3月期第2四半期決算は、営業利益が10億6900万円(前年同期比23.9%減)に着地しましたが、ニッケル価格の上昇を背景に、業績は上向くとの見方から株価はしっかりしています。
米大統領選挙が終わっても材料性があり、大株主の思惑が増幅するような割安感のある銘柄の底上げは続く可能性はありそうです。
※このコラムでは、表面的な材料のほか、特に需給を作用する株主との関係に着目して
コメントしています
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リンク記事:WSCOPEはFFRIなどに続くか、レオス取得銘柄に関心向かう(2015年9月8日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/51852
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■WSCOPE[東1](6619)
1870円紹介(2015/9/8)→3675円(2016/5/13)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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