東レ保有株は注目、フジプレアム[JQ](4237)はロボット関連のダークフォースか
前週10月28日は、KIMOTO[東1](7908)とピグメント[東2](4119)が、一時ストップ高と買われていました。
KIMOTO[東1](7908)は、24日付で米国ボーイング社と次世代高精度プリントシステムに関するコンサルティング契約を締結したとの発表を材料視。
ピグメント[東2](4119)は、今3月期第2四半期・通期業績予想の上方修正を好感した買いが入りました。
両銘柄とも東レ[東1](3402)が保有していることもあり、思惑買いを誘った感はあります。
東レ[東1](3402)は、積極的なM&Aを推進していますから、第二の日本バイリーンが出てくるか市場の関心は高まったと見られます。
今後、東レが保有している銘柄で注目されるのが、フジプレアム[JQ](4237)でしょうか。
同社は、液晶テレビ用光学フィルター等を製造・販売していますが、東レが156万株(5.2%)保有しています。また、LEDを手掛ける日亜化学工業が142万株(4.7%)保有しています。
今回注目されるのが、フジプレアムが本年4月に電子機械商社のサンワテクノス[東1](8137)と業務提携したことです。
ロボットを使った製造工程の自動化で、両社の技術力とマーケティング力を融合。国内工場の競争力を高めたいメーカーに生産効率化を提案する予定で、フジプレアムは3年後に年間の売上高50億円を目標に掲げています。
また、東レですが、ガラスハンドリングシステムという、ロボット技術を駆使して、大型液晶ガラスの一貫ハンドリング設備を提供していますから、東レがロボット部門を強化していくことがあれば、フジプレアムはパートナーとして欠かせない存在に浮上すると思われます。
フジプレアムの足元の業績ですが、今3月期営業利益は9億2000万円(前期比30.8%増)を見込んでいます。今期予想12倍台・PBR0.74倍と割安感はあります。
ただ、第1四半期営業利益は1億7700万円(前年同期比20.4%減)着地。11月8日の第2四半期決算の動向を見極める必要はありそうです。
仮に、業績動向にサプライズがなく、押す場面があれば、中長期的な視点で東レが保有するロボット関連として好買い場提供になる可能性はありそうです。
※関連記事:GSIクレオスが上昇、カーボンナノチューブで市場の関心が向かう(2016年9月12日)https://money.minkabu.jp/57916
※このコラムでは、表面的な材料のほか、特に需給を作用する株主との関係に着目してコメントしています
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リンク記事:WSCOPEはFFRIなどに続くか、レオス取得銘柄に関心向かう(2015年9月8日)
リンク先:https://money.minkabu.jp/51852
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■WSCOPE[東1](6619)
1870円紹介(2015/9/8)→3675円(2016/5/13)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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