リボミック[東マ](4591)は4連騰、東大がベンチャー投資開始へ
リボミック[東マ](4591)は、前週23日に780円(+15円)と4営業日続伸しています。
21日付の日本経済新聞朝刊は「東京大学は年内に初めてベンチャー企業(VB)への投資を始める。最大160億円を創薬や素材などの東大発企業40~50社に投資する。大学が手掛けるVB投資では最大規模となる。民間のベンチャーキャピタルが避けがちな事業化に時間がかかる分野にリスクマネーを投じ、新産業育成を後押しする。」と伝えています。
同社は、次世代新薬として注目されている核酸医薬の一種「アプタマー医薬」の開発を目的とする、東大発の創薬プラットフォーム系バイオベンチャーで、同社の創薬基盤技術である「RiboART
システム」は、様々なアプタマー医薬の開発に応用することを可能にしていますが、この「RiboARTシステム」を構成する知識、経験及び技術のベースは、日本における生命科学、バイオテクノロジーの最高の学術研究機関である東京大学医科学研究所との提携によりもたらされたものです。
同社は、平成17年6月に東大とアプタマー創薬の基盤となるRNAの可能性と機能の解明を目的とした共同研究契約を締結し、東京大学医科学研究所のクレストホールにて研究を開始。平成24年4月にから東京大学医科学研究所に社会連携講座(「RNA医科学」社会連携研究部門)を設置していますが、東大からの投資を受けられれば、共同研究がさらに深まるとの期待が高まると見られます。
足元では、9月1日付日経産業新聞が「骨破壊するたんぱく特定 難病治療薬応用めざす」と題した記事が掲載され、抗FGF2アプタマー(同社パイプラインRBM007)を用いた、難病の軟骨無形成症の治療薬の開発や、鎮痛薬への応用を検討している」と報じましたし、ノーベル賞候補でバイオ関連に物色の矛先が向かっていますから、同社株も面白い存在になると思われます。
アプタマー創薬に関して共同研究している大塚製薬が400万株(30.4%)保有している筆頭株主ですが、直近で同社が保有している栄研化(東1:4549)が連日の年初来高値更新と上値を伸ばしていることから、大塚製薬保有株として底上げ機運が高まる可能性もあります。
株価は、2014年9月25日につけた上場来の高値2078円から本年2月12日に上場来安値508円と調整を挟んで4月5日高値1250円と上昇。6月24日安値620円、8月26日安値625円と下げて下値を確認し、9月2日高値840円と急伸した後、25日移動平均線(721円)がサポートする形で再度上昇していますから、840円抜けとなれば、リバウンド相場入りも十分期待されそうです。
※このコラムでは、表面的な材料のほか、特に需給を作用する株主との関係に着目してコメントしています。
因みに今回の記事に関連した栄研化学[東1](4549)については、8月25日(終値2567円)に投稿しましたが、9月23日(高値2897円)と約13%上昇しています。
そのほか、リファインⅤ[東マ](6531)は、8月22日(終値2087円)に投稿しましたが、9月23日(高値3360円)と6割上昇しています。
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記事:栄研化[東1](4549)が高値更新、独社と結核・マラリア検査装置の販売契約締結2016年8月25日
リンク先:https://money.minkabu.jp/57617
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■栄研化[東1](4549)
2567円紹介(2016/8/25)→2897円(2016/9/23)まで上昇
■リファインⅤ[東マ](6531)
2087円紹介(2016/8/22)→3360円(2016/9/23)まで上昇
今後も投資に役立つ視点で投稿していきますので、是非注目して下さい。
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