稀元素、26週移動平均線を突破しリバウンド相場入り
稀元素[東2](4082)は、前週2987円(+42円)と6営業日続伸しています。2650円割れで底値を固め26週移動平均線を突破し、リバウンド相場入りを鮮明にしています。
同社は、ジルコニウム化合物の世界トップメーカーで、自動車排ガス浄化触媒、燃料電池固体電解質、セラミックコンデンサーなどに欠かせない物質です。
足元の業績は、主要顧客である自動車業界のライトビークル市場(乗用車・小型商用車)で、アメリカ、西ヨーロッパ、中国が好調で、今3月期第1四半期営業利益は12億2700万円(前年同期比20.3%増)に着地。円高による為替差損等の影響により最終減益ですが、為替による影響を株価に織り込んだ感はあります。
7月の世界全体のライトビークル市場の単月の販売は中国市場の好調により、前年同月比で3%増。欧米経済が勢いを増し、ブラジル、ロシアが回復し始め、ライトビークル生産は2017年に世界で1億台を突破するとの観測も見直されているようです。
また、ジルコニウム化合物は、ETCやカーナビゲーションシステム、障害物感知センサーに使われていますので、自動運転車の普及は追い風と見られます。
今期予想6倍台・PBR0.76倍と割安感がありますし、スパークス・アセット・マネジメントが421600株(8.64%)保有していますが買い姿勢を強めるようであれば、長期の上値抵抗線となる9か月移動平均線を突破する可能性も出てきそうです。
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