リクルートHD[東1](6098)は、中長期的な成長が期待される
17日付の日本経済新聞朝刊が「リクルートHD[東1](6098)は人材派遣事業の海外売上高を中長期で現在の2倍の1兆円に引き上げる。約1800億円を投じて買収を進めていたオランダのUSGピープルの追加買い付けが16日に完了し、日本で培ったノウハウを使って欧州事業を拡大する。買収した米求人検索サービスとともに、2020年に人材関連事業で世界首位を狙う。」と報じました。
リクルートHDは、長期ビジョンでは、2030年に人材・販促領域グローバルNo.1「サービス利用者数No.1」、2020年に人材領域グローバルNo.1「雇用決定者数No.1」の目標を掲げ、Indeedの更なる拡大を図るため、積極的な経営資源の配分と売上高を3年後には低2倍の規模を目指しています。
目標達成に向けM&Aが着実に進められるとの期待感は高まると見られます。
足元の業績ですが、今3月期売上高16,900億円(前期比6.4%増)、営業利益1,215億円(同6.5%増)、経常利益1,265億円(同6.0%増)、当期純利益615億円(同4.7%減)を見込んでいます。
6月13日付でUFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「強気」継続で、目標株価を4420円から5080円に引き上げていますから、業績が計画通り順調に推移するか注目されます。
15年4月23日に上場来の高値4315円をつけた後、3600円を軸にもみ合いとなっています。3800円から上には戻り待ちの売りが控えていますが、信用取組倍率は0.20倍の好需給となっていますから、日柄調整が順調に進むと見られます。
4月の有効求人倍率は1.34倍で前月比0.04ポイントの上昇、3月の1.30を上回り24年ぶりの高水準、目先は今月末発表の5月の同倍率の動向に市場の関心が集まると見られますが、外部環境の影響を受けにくい中長期的な成長が期待される銘柄として2月1日につけた年初来の高値3870円抜けとなるか注目されそうです。
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