土曜日の日経紙によると、業績安定銘柄に資金が流入していて、医薬品株や食品株の相対株価が大きく上がっているとのことです。ただし、その結果、PERが高くなっていて、食品株は平均24倍、医薬品株は30倍に買われていまう。しかし、両業界ともそこまで評価される成長性はないと思われ、業績に比して株価が高くなっているのではないかという論調です。
たしかに、両業界とも比較的古い会社が多く、知名度がある分、もともと成長率に比して安心感から割高に買われがちな銘柄です。その銘柄がさらに上がっているわけですから手が出しにくいというものです。
当コラムでは同じくディフェンシブでも本当に成長率が高い企業を取り上げることが多く、知名度が低い分、割安感があるので、多少上がってもしばらくすると利益が追い付いてくるので、割高感が消えるような銘柄が中心です。
もっとも、当コラムで2月中旬に紹介した寿スピリッツ(2222)などは、そこからすでに50%も上昇し、今期予想PERは36倍です。もちろん、株は勢いですから、もう上がらないとは言えませんので、当時買った人はどこまで行くか見届けてもいいでしょう。しかし、新たに投資をしてもいいかと言われれば、リスクはありますねという答えになります。
参照URL:寿スピリッツ(2222)(2月12日掲載)
この株なども、あまり世の中に知れ渡っているわけではありませんので、当時は割安感があったわけですが、株価が上がると、中身を知らない人まで買い始めますので、やはり注意が必要でしょう。
食品企業と違って、内需でもこの10年ほどで成長した企業は、まだ安心感がありませんので、むしろ成長率に比して、割安なケースが多く、内容を理解すれば、まだまだ買える株はたくさんあります。
当コラムで、繰り返し紹介しているニトリホールディングス(9843)も、かなりの時価総額ではありますが、依然株式市場から見れば新興企業に位置付けられます。まだまだ、安売り企業で、安物を売っている会社というイメージを持っている人も多く、コンスタントな実績を残している割にいつまでも割安な株です。
参照URL:ニトリホールディングス(9843)(3月11日掲載)
円安が逆風で、ここ数年はかなり厳しかったのですが、増益を継続しています。現在、円高方向へ風向きが変わったことで、むしろフォローの風を受け始めて、業績拡大にも弾みがつきそうです。
比較的大型(時価総額1兆円以上)の株で、今年最も注目される企業ではないかと考えています。
なお、より詳細な解説はこちらをご覧ください。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/933
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