TOWA[東1](6315)に見る、決算発表後上昇する銘柄のポイント
TOWA[東1](6315)は、11日815円(+83円)と大幅に4営業日続伸。817円(+85円)と買い進まれ1月4日の年初来高値803円を更新しました。
10日大引け後に発表した3月期決算の内容を評価し、買い優勢の展開となっています。
前期の営業利益は19億4000万円(前の期比1.9%減)でしたが、従来予想を4億4000万円上ブレ着地。今期の営業利益は21億円(前期比8.2%増)と四季報観測を3億円上回る見通しです。
前期は当初営業利益は23億5000万円(前の期比40.6%増)を計画していましたが、昨年10月21日に業績予想を大幅に下方修正し、一転減益となる見通しを嫌気し、株価は昨年7月高値1124円から今年2月12日に年初来安値560円と50%調整していました。
その後、財務省3月4日受付の大量保有報告書でレオス・キャピタルワークス株式会社の保有株が1,264,700株(5.05%)から1,539,100株(6.15%)に増加したことがわかったほか、四季報春号で、来2017年3月期は開発費が一巡し、増益に転じると観測していたことから、650円どころを下値として固め底堅い動きを見せていました。
今回は、PERで割安感があるほか、レオス・キャピタルが保有するベクトル[東1](6058)が高値を更新していることから上げ幅を拡げることになっています。
前期減益ながら今期は四季報観測を上回る見通しの中小型銘柄は、市場に与えるインパクトは大きくなると見られます。
また、大量保有報告書以外に、外国人持株比率や特定株比率、信用買残が昨年のピーク時からどれだけ減少しているか等、需給動向の解析も欠かせないでしょう。
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