【今週の注目5銘柄】基本は内需系の中小型狙い!

著者:堀 篤
投稿:2016/02/29 11:03

<1896>大林道路 東1 2月26日 終値775円 単元株数100株

 大林組系の道路舗装大手。

 2月8日大引け後に発表した16年3月期第3四半期累計(4-12月)によりますと、前年同期比は売上高8.8%増、営業利益72.2%増、経常利益72.1%増、純利益69%増となり、通期計画に対する進捗率は売上高73%、営業利益77%、経常利益78%、純利益77%と好決算、好進捗でした。

 指標面はPER4.84倍、PBR0.89倍とかなり割安水準。3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした事からも来期の期待も高く、昨年の高値926円を超えて来る可能性もあるでしょう。

 チャートを見てみますと、決算発表を受けた翌日2月9日は大幅に上昇する運びとなりましたが、その後は利食い売りに押される展開に。しかし、チャートを見る限り2月24日に二番底を付け、現在は反発して来ております。一目均衡表では終値ベースで雲下限を上抜いており、業績面、指標面、二番底後の動きをみる限り、800円近辺の雲上限を上抜けるのも時間の問題かと思います。

 現在は為替、原油、海外市場など、外部環境に影響されやすい相場となっておりますが、同社は内需株という事からも外部環境に大きく左右され難く、買いどころではないかと思います。

 

<1871>PS三菱 東1 2月26日 終値412円 単元株数100株

 三菱マテリアル系企業で、土木・建築半々を志向。PC(プレストレストコンクリート)テクノロジーに関して世界最高水準の技術を持つ同社。

 2月5日に同社より発表された16年3月期第3四半期累計決算によると、前年同期比で売上高は4.9%減となっているものの、営業利益90.3%増、経常利益149.4%増、純利益209.6%増と非常に好調であり、通期計画に対する進捗率も売上高68%、営業利益172%、経常利益173%、純利益183%と、営業利益、経常利益、純利益に関してはすでに通期計画を大幅に上回っている事から、業績の上方修正が発表される可能性が高いと見られます。

 都市再開発プロジェクトや国土強靭化の政策テーマを背景とした首都圏高速道路の補修需要などを取り込む材料株として注目度が高まっています。老朽化が進むインフラの再整備は急務であり、その需要規模も膨大である事から、今後長期的に見ても期待が持てる銘柄です。

 現在は為替、原油、海外市場など、外部環境に影響されやすい相場となっておりますが、同社は内需株という事からも外部環境に大きく左右され難く、買いどころではないかと思います。

<3252>日商開発  東1 2月26日 終値1866円 単元株数100株

 不動産投資事業を主体とし、都市近郊で商業施設の開発に注力し、「地主ファンド」組成も行っております。

 同社が2月10日の大引け後に発表した決算内容によると、16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.7倍の52.8億円に急拡大し、通期計画の55億円に対する進捗率は96.1%に達し、5年平均の44.4%も上回ったとあり、業績も非常に良く高進捗である事から上方修正の期待が持てるものとなっております。

 指標面も不動産セクターと比較するとPBRが2.7倍と若干高めではありますが、PERは9.1倍と非常に割安であり、まだまだ買われても良い水準です。

 2月16日に日銀のマイナス金利導入が実装化され、長短期金利が低下した事からも、今後不動産セクターがより活況になっていくと考えられます。よって不動産投資事業を主体とし、尚且つ業績が好調である事から今後の株価の上昇にも十分期待が持てると見ております。

 チャートを見ますと、2月12日に二番底を付け、25日に一目均衡表の雲上限を突破している事から上昇トレンドを形成していく可能性が高いと見ております。概ね5日移動平均線の上で推移している事からも非常に安定感が感じられると言えるでしょう。

 現在は為替、原油、海外市場など、外部環境に影響されやすい相場となっておりますが、同社は内需株という事からも外部環境に大きく左右され難く、買いどころではないかと思います。

 

<8572>アコム 東1 2月26日 終値517円 単元株数100株

 消費者ローン専業最大手の一角でシェアは30%を超え、利用者数は140万強。

 タイやインドネシアなどで海外展開しており、タイではトップブランドの地位を既に築いております。

 1月29日に発表された第3四半期決算では営業貸付金利息や信用保証収益の増加を主因に1,779億2千4百万円(前年同期比9.5%増)となっており、利息返還請求の減少が想定より鈍化しているため利息返還損失引当金繰入額を計上したこと、貸倒引当金繰入額が増加したことなどにより、営業費用は1,369億7千4百万円(前年同期比10.1%増)と順調。貸付金利息や信用保証収益は増加が売上を押し上げる形となっております。

 また、マイナス金利導入による金利低下効果で調達コストが軽減され、マイナス金利の恩恵を受ける銘柄の一つと言え、株価上昇の追い風になると見ております。さらに、3月4月に追加金融緩和の実施が期待される事からも、継続的な思惑買いが考えられます。

 チャートを見ますと、2月24日に日経平均に逆行高となっておりますが、2月1日の戻り高値から2月12日の底入れまでわずか8営業日で35.8%の下落となっており、自律反発の域と言えます。しかし、26日の動きで短期急騰も期待できるチャートの型となりました。今後に注目です。

 

<1811>銭高組 東1 2月26日 終値471円 単元株数1000株

 大阪に本社を置く中堅ゼネコン。官民比率は4対6、マンション比率約2割。シールド工法に強みを持つ企業です。

 同社が2月4日大引け後に発表した第3四半期累計決算によると、前年同期比で売上高は18.4%増、純利益は有価証券売却益がなくなった為60.1%減となったものの、営業利益24倍、経常利益3.9倍となり、さらに、通期計画に対する進捗率は売上高77%、営業利益94%、経常利益97%、純利益95%と高く、上ブレ着地は間違いなさそうです。

 リニア新幹線南アルプストンネルを共同企業体(JV)で受注し、すでに本格着工している事、耐用年数を迎えるトンネルの補強工事が今後増える事等を踏まえると、今後の業績にも期待出来るものと思います。

 チャートを見ますと、2月12日の底入れから反騰後450円近辺で揉んでおりましたが、足場を固めてから16日から続いていたボックスを上にブレイク、さあここから上昇かといったチャートになったかと思います。

 現在は為替、原油、海外市場など、外部環境に影響されやすい相場となっておりますが、同社は内需株という事からも外部環境に大きく左右され難く、買いどころではないかと思います。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム

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