オルガノは紫外線照射装置がJWRC適合認定で見直される可能性も
オルガノ[東1](6368)は、昨年12月7日付で、公益財団法人水道技術研究センター(JWRC)から浄水用紫外線処理装置「WUVシリーズ」の紫外線照射装置JWRC適合認定を取得したと発表済みですが、改めて1日付の日経産業新聞がこのことについて報じました。
水道原水に含まれる寄生原虫クリプトスポリジウム等の耐塩素性病原生物対策に適していることが注目点ですが、設置工事の簡素化、ステンレスパネルタンクと紫外線処理装置がワンパッケージとなっているため、現地での組み立てならびに建屋の建築が不要で、現場工期の大幅な短縮が可能となります。
クリプトスポリジウムによる汚染の恐れがある浄水場のうちで、対策未実施の浄水場が1766施設(2014年3月末現在、厚生労働省発表データより引用)あるようですが、同社はその約70%を占めるとされる簡易水道、専用水道などの小規模水道施設向けに本紫外線処理装置の拡販を進める計画です。
同社のホームページでは、ノーベル賞を受賞した「スーパーカミオカンデ」でのニュートリノ研究に超純水製造設備で貢献が目に入りますから、同社への関心が高まると思われます。
昨年9月からインドで水処理合弁事業を開始。RO膜処理向けスライムコントロール剤「オルパージョンE2661」の国際的安全衛生規格NSF認証を取得。同5月から透析向け逆浸透精製水製造装置「HDシリーズ」販売開始など期待材料を内包していますので、見直される可能性はあります。
昨年5月26日につけた年初来の高値597円から10月1日に年初来の安値430円と調整。12月25日安値448円と売り直されて上昇し、12年6月安値427円に対する二番底を形成した感があります。目先12月9日高値512円抜けとなるまで本格的なリバウンド相場入りとなりませんが、10月26日に通期業績予想を上方修正し、今期予想PER12倍台・PBR0.61倍と割安感があります。
また、保土谷化学工業株をかなり処分売りした東ソーが2387万株(41.2%)保有していますから、思惑が増幅し底上げも期待できるのではないかと考えます。
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