さくらインターネット(3778)

著者:有賀 泰夫
投稿:2015/04/15 16:32

さしもの上昇相場物このところやや買い疲れ感が見えてきました。そうなると途端に主要企業の値動きが悪くなります。もちろん、これで相場が終わったと断定するのは早いでしょうが、しばらくは値動きのいい非主要銘柄が活躍しそうです。

当コラム銘柄で繰り返し取り上げてきた日特エンジニアリング(6145)がこのところは野中の一本杉が如く、静かに新値街道をたどっています。
https://money.minkabu.jp/48027

また、しばらく休んでいたトリドール(3397)も決算を控えて再び頭をもたげそうな雰囲気です。
https://money.minkabu.jp/49429

そんな銘柄群から今回はさくらインターネット(3778)を取り上げます。この会社はデータセンター業者で、2013年問題で長らく業績が停滞していました。しかし、2015年3月期第3四半期から業績が急変し、株価も勢い良く立ち上がり始めました。

データセンター事業者は自らの設備投資循環で、業績が大きく落ち込むと、その後は回復し始めると数年間は好業績が続きやすい体質です。同社は2011年秋に石狩に大型のデータセンターを立ち上げ、その後は需給悪化や減価償却増で業績は停滞していましたが、需給悪化の一服と償却増の一服から業績が急回復に転じています。

こうなれば、向こう数年間は好業績が続く可能性がありますので、株価にも安心感があります。2015年3月期のEPSに対するPERは19.3倍ですが、前期決算は増額修正が濃厚です。2016年3月期は期初段階であまり強気な数字を出してくる会社ではありませんが、それでもPERは17-8倍でしょうから、ここまで大きく買われた主要企業との比較では割安感はかなりのものです。

なお、詳細はこちらからご覧下さい。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/845

配信元: みんかぶ株式コラム