とりあえず一大イベントの衆院選が終わって、事前の予想通りの自民大勝となりました。ここから本当に景気を回復させることができるのか、正念場ということになるでしょう。選挙期間中も自民党は景気が回復したと言っていましたが、消費の実態はがたがたです。
株価が上がっているので、景気はいいと錯覚している人もいるようですが、それは逆に言えば、何かの拍子に相場が下がれば、ネガティブの気持ちにすぐなってしまうということです。まさに砂上の楼閣状態です。
さて、そんな相場動向は気にせず、景気がどうなろうと着実に成長しそうで、しかもマーケットがあまり気づいていない故、割安な株をじっくりと持つのがいつでも賢い戦略です。やがて、マーケットも気づいて、人気化するというようなものです。
そんな銘柄の中から、今回はコンドーテック(7438)という建設資材の会社に注目してみたいと思います。
同社は産業資材、鉄骨資材、電設資材を扱うメーカー兼卸売業です。メーカーのウエイトは約20%。全体の80%は金属製の建設資材です。公共投資向けが25%、民間向けが75%となっています。
鉄鋼資材で代表的な商品として会社側が述べているのが、ターンバックルブレースという商品になります。プレハブの工場や住宅の強度を保つために、壁面にはすかいに使われている金属製品です。おそらく多くの人が目にしたことがあるのではないでしょうか。同社では部品と単体の両方ともJISを取得していますが、これは日本で唯一の企業だということです。
また、別の商品では角フックボルトというものがあります。これは鉄道の線路を軌道に固定するための金具であり、同社が開発した商品はメンテナンスを大幅に少なくすることができる商品ということです。
もっとも一つ一つの商品、製品のウエイトは小さく、取扱い商材が5万種あり、それを2万社の顧客に販売しているのが実態です。
このところ、震災復興、アベノミクスで業績は大きく伸びましたが、ややコストが上がってきていますので、今後の伸び率はやや低下していくと思われます。しかし、2020年の東京オリンピックまでは、着実に建設需要がありますので、同社にとってはフォローの風が吹くことになります。
好業績ですが、事業が地味ですので、業績向上分に対する評価が遅れています。今後も堅調な業績が確認されれば、徐々に堅調な業績が株価に織り込まれて行くと思われます。依然、PERは11倍と割安感があり、マーケットが調整しても痛手の少ない会社の1社という位置づけになります。
なお、詳細はこちらからレポートがダウンロードできます。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/823
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