電算システ Research Memo(5):プロジェクト管理能力の向上も利益率改善に貢献

配信元:フィスコ
投稿:2018/03/12 15:39
電算システム<3630>の業績の動向

2. 情報サービスセグメントの動向
(1) SI・ソフト開発
サブセグメントのSI・ソフト開発の売上高は、10,491百万円で前期比16.1%増、計画比6.5%減となった。

SI・ソフト開発のうち、顧客の注文に応じて業務システムやネットワークの構築、ソフトウェア開発等を行う事業では、失敗プロジェクトの撲滅が大きな課題となっていた。前述のように2017年12月期はプロジェクトマネジャーの育成・中途採用も含めて、その対応に注力した。その結果、大きな失敗プロジェクトがなくなり、事業セグメントの営業利益の躍進に大きく貢献した。

同社が近年力を入れているクラウドサービスでは、Google関連サービスが導入企業数、売上高ともに着実な成長を遂げた。Googleサービス(G Suite)導入企業は1,200社を突破したほか、Google関連とその他クラウドを合計したクラウド関連売上高は前期比34.0%増の2,935百万円に達した。

(2) 情報処理サービス
情報処理サービスの売上高は5,004百万円で前期比0.6%減、計画比1.7%減となった。BPO事業は『郵便局のみまもりサービス』業務を受託するなど、件数、売上高ともに着実に伸長した。一方情報処理の受託において、大手ガソリンスタンドチェーンからの契約が終了し、それが当期の情報処理サービス売上高の足を引っ張る形となった。

(3) 商品販売
商品販売の売上高は1,716百万円で前期比37.8%増、計画比45.2%増となった。商品販売はSI・ソフト開発の受託開発案件と密接な関係にあることが多い。今期は受託開発の需要が旺盛でそれに関連した機器販売が伸長した。また、同社が取り扱う歯科医院向けパッケージソフトや一般企業向け人事給与システムの販売なども伸長した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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