■業績動向
1. 2017年12月期の業績概要
ダイキアクシス<4245>の2017年12月期の連結業績は売上高が前期比2.3%増の33,561百万円、営業利益が同22.8%増の1,143百万円、経常利益が同18.2%増の1,342百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.8%増の744百万円となった。仕入割引(152百万円)を営業外収益に計上するため、経常利益の金額が営業利益を上回る。連結決算を集計して以来、売上高と経常利益は6期連続して過去最高水準を更新した。期初予想比では売上高が2.4%減となったものの、営業利益と経常利益は予想どおりの実績を上げた。
事業セグメント別の動向は、環境機器関連事業は売上高が16,445百万円と前期比3.3%増、営業利益が1,356百万円、同13.2%増の増収増益を達成した。浄化槽・排水処理システムが前期比8.2%の減収となった。海外売上高は、前期比71.7%増の1,366百万円となったが予算を2割ほど未達となった。中国の大型物件が寄与したものの、インドネシアでの大型案件に期ずれが生じた。メンテナンスは、想定並みの同4.1%増であった。上水事業は、買取案件がなかったものの、エスコ事業が8件増え、8.6%の増収であった。期末の累計では78件となった。大分県と宮城県の案件に関して水質悪化と水量減少により将来の収益低下を見込み、減損損失34百万円を計上した。住宅機器関連事業は、売上高が15,584百万円と前期比3.6%減、営業利益が578百万円と同16.3%増であった。利益率の改善により、減収増益となった。その他の事業は売上高が1,530百万円の同2.1倍、営業利益が13百万円と前期比39.4%落ち込んだ。売上高は、新たに加わった土木工事や売電収入により伸びたが、バイオディーゼルのプラント販売がなく、小形風力発電関連事業でたな卸資産評価損を計上したため振るわなかった。
2. 財務状況と経営指標
2017年12月期末の資産合計は21,626百万円と前期比1,603百万円増加した。流動資産が514百万円増え、固定資産は1,088百万円の増加であった。流動資産では、完成工事未収入金が1,359百万円減少し、現金及び預金が1,087百万円増えた。2017年3月に土木工事業のDADが加わり、有形固定資産が611百万円増加した。
経営指標では、財務の安全性を表す自己資本比率が31.6%と同0.7ポイント向上した。一方、収益性を見る売上高営業利益率は3.4%と前期比0.6ポイントの上昇。資産の効率を加味したROEは11.4%と同0.5ポイント改善した。ROEは、2期連続して10%を超えた。
2017年12月期末の現金及び現金同等物残高は、4,456百万円と前期末比1,123百万円増加した。営業活動による資金の増加が1,867百万円と前期の608百万円を大きく上回った。これは主に税金等調整前当期純利益(1,252百万円)と売上債権の減少(1,061百万円)による。投資活動による資金の減少額は121百万円、財務活動による資金の減少額は634百万円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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1. 2017年12月期の業績概要
ダイキアクシス<4245>の2017年12月期の連結業績は売上高が前期比2.3%増の33,561百万円、営業利益が同22.8%増の1,143百万円、経常利益が同18.2%増の1,342百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.8%増の744百万円となった。仕入割引(152百万円)を営業外収益に計上するため、経常利益の金額が営業利益を上回る。連結決算を集計して以来、売上高と経常利益は6期連続して過去最高水準を更新した。期初予想比では売上高が2.4%減となったものの、営業利益と経常利益は予想どおりの実績を上げた。
事業セグメント別の動向は、環境機器関連事業は売上高が16,445百万円と前期比3.3%増、営業利益が1,356百万円、同13.2%増の増収増益を達成した。浄化槽・排水処理システムが前期比8.2%の減収となった。海外売上高は、前期比71.7%増の1,366百万円となったが予算を2割ほど未達となった。中国の大型物件が寄与したものの、インドネシアでの大型案件に期ずれが生じた。メンテナンスは、想定並みの同4.1%増であった。上水事業は、買取案件がなかったものの、エスコ事業が8件増え、8.6%の増収であった。期末の累計では78件となった。大分県と宮城県の案件に関して水質悪化と水量減少により将来の収益低下を見込み、減損損失34百万円を計上した。住宅機器関連事業は、売上高が15,584百万円と前期比3.6%減、営業利益が578百万円と同16.3%増であった。利益率の改善により、減収増益となった。その他の事業は売上高が1,530百万円の同2.1倍、営業利益が13百万円と前期比39.4%落ち込んだ。売上高は、新たに加わった土木工事や売電収入により伸びたが、バイオディーゼルのプラント販売がなく、小形風力発電関連事業でたな卸資産評価損を計上したため振るわなかった。
2. 財務状況と経営指標
2017年12月期末の資産合計は21,626百万円と前期比1,603百万円増加した。流動資産が514百万円増え、固定資産は1,088百万円の増加であった。流動資産では、完成工事未収入金が1,359百万円減少し、現金及び預金が1,087百万円増えた。2017年3月に土木工事業のDADが加わり、有形固定資産が611百万円増加した。
経営指標では、財務の安全性を表す自己資本比率が31.6%と同0.7ポイント向上した。一方、収益性を見る売上高営業利益率は3.4%と前期比0.6ポイントの上昇。資産の効率を加味したROEは11.4%と同0.5ポイント改善した。ROEは、2期連続して10%を超えた。
2017年12月期末の現金及び現金同等物残高は、4,456百万円と前期末比1,123百万円増加した。営業活動による資金の増加が1,867百万円と前期の608百万円を大きく上回った。これは主に税金等調整前当期純利益(1,252百万円)と売上債権の減少(1,061百万円)による。投資活動による資金の減少額は121百万円、財務活動による資金の減少額は634百万円であった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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