ダイキアクシス Research Memo(5):2018/12期の予想は、中期経営計画の最終年度の目標値

配信元:フィスコ
投稿:2018/03/26 15:35
■今後の見通し

● 2018年12月期の業績見通し
ダイキアクシス<4245>の2018年12月期通期の連結業績予想は、現中期経営計画の最終年度の目標値が発表された。売上高は前期比6.1%増の35,600百万円、営業利益で同18.0%増の1,350百万円、経常利益で同11.7%増の1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同34.4%増の1,000百万円と増収増益が予想されている。前期までの中期経営計画の数値目標の達成度合は、事業部間の入り繰りはあったものの、全体としてはほぼ計画どおりの進捗を見せた。

事業セグメント毎の予想は、環境機器関連事業の売上高が前期比7.0%増の17,590百万円、売上高構成比が49.4%になる。そのうち海外売上高は前期比25.3%増の1,712百万円が予想されている。前期は中国の大型案件の寄与があったが、今期に期ずれが生じたインドネシアの大型案件が売上高に計上される。メンテナンスは4,344百万円と同3.9%増の安定成長が見込まれる。前期に新規獲得が8件にとどまった上水事業のエスコ事業は、15件を目標とする。引き合いが活発に寄せられており、予算達成は施工能力に依存する。環境機器関連事業の営業利益は同14.6%増の1,554百万円、売上高営業利益率が8.8%となる。

住宅機器関連事業の売上高は同2.7%増の16,011百万円を見込んでいる。建設関連業者等が前期比ほぼ横ばいの11,141百万円、ホームセンターリテール商材が同6.5%増の2,720百万円、住機部門工事が同13.2%増の2,150百万円が予想されている。同事業の営業利益は同2.2%増の591百万円、売上高営業利益率3.7%を見込んでいる。

当期から「再生可能エネルギー関連事業」が、新たに分離・表記される。同事業には、太陽光発電に係る売電事業、バイオディーゼル燃料事業、小形風力発電機関連事業が含まれる。前期実績は、売上高が173百万円、営業損失が163百万円であった。今期の予想は、売上高が前期比94.5%増の338百万円、営業損失が33百万円となる。太陽光発電に係る発電事業は、DCMグループ店舗の屋根を利用した事業推進により、売上高が前期比3.4倍の221百万円を見込む。バイオディーゼル燃料事業と小形風力発電事業の売上高は、それぞれ96百万円と20百万円と大きな予算は立てていない。

クリクラ事業、土木及び賃料収入で構成されるその他の事業は、売上高が同22.4%増の1,660百万円、営業利益が同15.6%増の204百万円としている。売上高はクリクラ事業が9.0%増の620百万円、土木が同28.5%増の1,000百万円。前期の期中から連結対象となったDADは9ヵ月間の寄与であったが、今期はフルに取り込まれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

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