“売っても売っても下がらない”がそろそろ目立ち始めた…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/03/20 10:42

◆“106円ライン”を挟んで膠着

※ご注意:予想期間は3月21日と表示されていますが、本日(3月20日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

「イメージは下方向」が続いたものの、昨日は“106円ライン”を挟んで膠着しました。
日経平均下落に引っ張られて“105.675円”へ下押す場面も見られましたが、想定通り“下げ渋り”が目立つ一日でした。
もっとも昨日は“ユーロやポンドに買い戻し”が入ったこともあり、全般的に流れは“ドル売り”でした。
このため“上値の重さ”は相変わらずであり、現時点で大きく値を戻す展開にはなっておりません。

◆“上値の重さ”は相変わらずだが…!?

本日は“祝日前の5・10日”であり、“ドル買い需要”が見込まれています。
一方で300ドルを超す昨日のNYダウ下落は、“リスク回避⇒円買い”を促しやすいと考えられます。
FOMCを控えた“ポジション調整⇒ドル買い戻し/円売り戻し”は期待されるものの、“方向感は定まりづらい ”と考えるのが自然ということになります。

ただしこの直前においても、冒頭で記した「イメージは下方向」は変わっておりません。
このため“上値の重さ”は相変わらずではあるものの、“売っても売っても下がらない”へと移行しつつあります。
流れとしてはまだ“下”かもしれませんが、“下げ止まった際のポジション調整(ドル買い戻し・円売り戻し)が想定以上に大きくなる可能性”に関しては、昨日同様、頭の片隅に残しておきたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

注:3/21が祝日(春分の日)にあたり、またFOMC政策金利発表があるため、普段よりも幅を持たせて掲載しています。

107.901(2/14高値、2/21高値、2/2~3/2の50%戻し)
107.762(2/22高値)
107.680(2/27高値)
107.526(2/28高値)
107.282(3/13高値)
上値5:107.015(日足・一目均衡表基準線、大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:106.886(3/13~3/16の76.4%戻し)
上値3:106.642(3/13~3/16の61.8%戻し、、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:106.444(3/13~3/16の50%戻し、3/15-16高値、20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線)
上値1:106.300(3/19高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:106.068
下値1:105.779(3/19安値後の押し目)
下値2:105.675(3/19安値、ピボット1stサポート)
下値3:105.606(3/16安値)
下値4:105.449(3/7安値)
下値5:105.349(3/5安値、ピボット2ndサポート)
105.250(3/2安値)
105.104(ピボットローブレイクアウト)
104.963(16/11/10安値、大台)
104.630(1/26安値《108.277》への61.8%戻しを想定した下値メド)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:37 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想