連日の陰線で弱気ムードが続きそう 底入れの参考したい指標とは?

著者:市原義明
投稿:2018/02/07 17:59

◆騰落レシオが底値の判断に使えそう

8日(木)の日経平均は、戻り売り優勢で上値が重くなる想定です。

7日(水)は、米国株の反発を受けて買い先行でスタートしたものの、後場にかけて失速する展開になりました。日経平均は700円以上の上昇から35円高まで押し返されました。今日の動きは投資家の失望につながる結果だったと思われるので、明日も神経質な展開になりそうです。

ただし、後場に失速したのがNYダウ先物の下落に反応した格好でしたから、今晩のNYダウが下がってもある程度は織り込んでいる可能性もあります。そうはいっても、米国株が落ち着かないと戻り売りに押されてしまいそうです。


一方、昨日の急落でセリクラ的なデータが増えたのですが、底値らしくないのが騰落レシオの数字です。

昨日に84.69%に急低下し、今日の反発でも88.53%に留まっています。昨年は調整らしい調整がほとんどありませんでしたが、それでも4月に68%台で底入れしています。

また、2016年年初の暴落局面では53.82%、57.72%で底入れしており、おおよそ70%を割り込んでくれば底値圏といえる指標です。

日経平均が荒っぽく動いているので下げ止まりの目安が難しいのですが、騰落レシオは株式市場の底値シグナルとして有効な指標になりそうです。

まだ底値圏とはいえない数字ですが、騰落レシオは下がり始めると早い傾向もありますから、これから底値の判断に使えるのではないかと思われます。

市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想