【買い】住友金属鉱山(5713)スマホ、車載向け電池材料の需要が増加◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/01/12 13:54

スマホ、車載向け電池材料の需要が増加

業種:非鉄金属
時価総額:16000億円
PER:23.34倍
PBR:1.52倍

【銅、ニッケルなど非鉄市況の上昇を好感】
原油市況の上昇に歩調を合わせるように非鉄市況も上昇しており、1/10はLME銅先物価格が1トン当たり51ドル高の7153ドルに買われたほか、アルミやニッケル市況なども上昇している。これを背景に非鉄セクターには期待が掛かる。非鉄金属価格の上昇は、中国のインフラ投資の拡大や強靭な米国経済が需要を支えていることが大きな要因。供給面では中国の環境規制強化に伴う製錬工場の稼働停止やインドネシアやフィリピンなどの鉱石輸出規制の強化などがタイト感をもたらしている。いうまでもなく、この非鉄価格の上昇は非鉄精錬を手掛ける同社に追い風となる。

【営業利益を750億円から890億円へ修正】
11/10に出た決算は18年3月期連結業績予想の増額修正を発表した。売上高を8550億円から9030億円(前期比14.9%増)へ、営業利益を750億円から890億円(前期比16.5%増)へ修正した。銅やニッケルなどの市況上昇により業績は改善する。市場では今3月期の連結営業利益は970億円前後を見込んでいる。、

【クロマイト回収事業への参入を発表】
12/19には主にステンレス鋼の原料となるクロマイトの回収事業へ参入すると発表しており、フィリピン子会社のタガニートHPALニッケル(THPAL)社にクロマイトの回収プラントを建設し、20年から生産を開始する予定。クロマイトは、中間製品であるフェロクロムに製錬加工され、ステンレス鋼をはじめ特殊鋼向け原料として幅広く使用されているが、このクロマイトをTHPAL社のニッケル・コバルト混合硫化物の製造工程から回収するという。なお投資額は3100万ドル(約35億円)を予定している。


非鉄金属と電子材料が両輪でニッケルも強みを持つ。海外鉱山開発など重点投資を展開。
配信元: 達人の予想

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