<話題の焦点>=ICタグ関連に追い風、用途拡大で需要が飛躍期に

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/12/14 12:10
 今後、小売業はもとより、工場現場での生産管理などを中心に省力化、自動化推進のキーパーツとしてICタグの需要が飛躍的に高まりそうだ。ICタグは、電波(電磁波)を用いて内蔵したメモリーのデータを非接触で読み書きする情報媒体のこと。既に広く利用されているバーコードは、1枚ずつタグを読み取る作業が必要なのに比べ、ICタグは電波により複数一括で読み取れる点が大きな特長だ。

 「ユニクロ」や「GU」を展開するファーストリテイリング<9983.T>は、国内外およそ3000の全店舗で、1年以内に全ての商品にICタグを取りつける方針を明らかにしている。来店客が自分で会計することで、レジでの待ち時間が短縮されるほか、会計作業に必要な人手を接客に回すことでサービスの質の向上を目指すという。

 ICタグ製造関連の個別企業では、大日本印刷<7912.T>に注目。同社は、今年3月から低価格なUHF(極超短波)帯ICタグ(RFID=無線自動識別)の開発に着手し、2020年までに現在1個当たり約10円程度の単価を5円以下にし、25年にはさらに同1円の実現を目指すとしている。

 また、トッパン・フォームズ<7862.T>は今年5月に、ICタグなどIoT関連製品の生産体制増強のため、100億円を投じて静岡県袋井市に新工場を建設すると発表している。サトーホールディングス<6287.T>は、RFID関連製品・ソリューションを手掛けている。関連製品としては、ICタグに高速で情報登録しながら印字するRFIDプリンタや貼付機、ハンディターミナルなどがある。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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