昨日同様“ポジション調整主体の揺れ動き”が基本…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/11/22 10:57

◆揺れ動きに終始

※ご注意:予想期間は11月23日と表示されていますが、本日(11月22日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


昨日はNYダウが史上最高値を更新したものの、ドル円は目立った動きを見せませんでした。
昨日指摘した“50日移動平均線(昨日は112.782円)”を超えられず、上値の重い動きを強いられました。
一方で米10年国債利回りが2.33%台に低下したタイミングで112.17円水準へ押し戻されましたが、すぐに値を戻しています。
このため方向感は生じず、日米休場(23日)を控えた様子見から、112円台での揺れ動きに終始しています。

◆本日も“動きづらい”展開が想定される…?

本日も主だったイベントが見当たりませんので、“動きづらい”展開が想定されるところです。
昨日のNYダウ上昇は日経平均上昇へつながると見られるものの、それを背景にしたリスク選好姿勢は“限定的”と考えるのが自然です。
一方で112円割れが“テクニカル的な急所”であることは変わっておらず、日米休場前に下値を窺いにかかるといった展開は“期待薄”をいわざるを得ません。

◆“思惑主導の揺れ動き”はゼロではないが…!?

本日は米耐久財受注等の米経済指標があり、またFOMC議事要旨も公表される予定となっています。
加えてハモンド英財務相の予算演説も行われることから、流動性の乏しい中で“思惑主導の揺れ動き”が発生する可能性はゼロではありません。
しかし前記した水準には分厚いドル売り/ドル買いオーダーが互いに観測されており、突破にはかなりの材料が必要と見られます。

“押し目買い継続”とは考えますが、昨日同様、“ポジション調整主体の揺れ動き”を目先は基本としたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:113.140(11/17高値)
上値4:113.000(大台、11/6~11/20の38.2%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:112.900(日足・一目均衡表転換線)
上値2:112.717(11/20-21高値、50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:112.510(11/21高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:112.440
下値1:112.322(週足・一目均衡表先行スパン上限、50週移動平均線)
下値2:112.175(11/21安値、ピボット1stサポート)
下値3:112.017(日足・一目均衡表先行スパン上限、200週移動平均線、大台)
下値4:111.891(11/20安値、9/8~11/6の38.2%押し水準、ピボット2ndサポート)
下値5:111.734(200/100日移動平均線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想