「大きく崩れる」は期待薄…? - 押し目買い継続

著者:武市佳史
投稿:2017/11/08 10:28

◆“ドル買い”も、最終的に“失速”…

※ご注意:予想期間は11月9日と表示されていますが、本日(11月8日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


ユーロドルが1.15ドル半ばへと売り込まれたように、全般的に昨日は“ドル買い優勢”の展開でした。
これにバブル崩壊後高値を越えた日経平均から派生した“リスク選好フロー(円売り)”が加わり、ドル円は114.30円水準へと持ち直しました。
しかし米10年債利回りの低下にて伸び悩みに転じると、再び113円台へと押し戻されて昨日の取引を終えています。

◆「決めてに欠く」は否めないが…?

“材料が豊富”だった先週とは異なり、“材料不足”の印象が否めない今週は「決めてに欠く」が否めないところがあります。
しかし昨日も記したように、“目立った材料”があったわけではなく、“過熱感”が台頭しているわけでもありません。
最も懸念すべき“リスク回避(特に北朝鮮)”も現時点では台頭しておらず、“リスク選好姿勢(株高の連鎖等)”が囃されやすいのは事実です。
“米10年国債利回りの低下”は少し気になるところですが、「大きく崩れる」は期待薄…。
となると、あとは「些細なポジティブ」でもあれば…?

下値が拡大する場面があったとしても「あくまで利益確定売り」と鑑み、現在の113円後半は“丁寧に買い拾って”いきたいところです。
“押し目買い”継続…。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:114.879(3/15高値)
上値4:114.733(11/6高値)
上値3:114.642(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:114.493(旧高値抵抗ライン《7/11高値水準》、11/6高値後の76.4%戻し)
上値1:114.334(11/7高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:113.982
下値1:113.846(日足・一目均衡表転換線)
下値2:113.696(11/7安値、ピボット1stサポート)
下値3:113.542(11/2安値、10/16~11/6の38.2%押し)
下値4:113.347(20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:113.191(10/16~11/6の50%押し、日足・一目均衡表基準線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:30 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想