待ちに待った“押し目”到来…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/10/24 11:12

◆利益確定売りに押される…

※ご注意:予想期間は10月25日と表示されていますが、本日(10月24日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


まさに昨日は「噂で買って、事実で売る(利益確定売り)」を地で往く展開でした。

“衆院選・与党勝利”の影響を受け、日経平均は“15連騰”、そしてドル円は“114円台回復”を見せました。
しかしその後は“利益確定売り”に押され、NYタイム終盤には113.25円水準まで一時押し下げられています。
特に材料が出たわけではありませんが、“2.40%に届かなかった米10年債利回り”の影響が大きく、これに引っ張られる格好でドルも“利益確定売り”が進行しました。

◆ただし“積極的な下値模索”は皆無…?

もっとも昨日も記したように、海外勢には「主要国で最も政局が安定しているのは日本」と映りやすいのは事実です。
このため“積極的に下値模索”といった動きは限定されやすく、少なくとも現時点では見られておりません。
このため“あくまでも利益確定売り”との見方が一般的であり、現在は“その範囲内”と考えるのが自然です。

◆次なるテーマが控える以上、あくまでも“押し目”…!?

本日も主だったイベントが不在ですので、基本的には“利益確定売りの継続性”を鑑みながら、“次なるテーマ(次期FRB議長争い/米税制改革)への移行時期”を探っていると考えられます。
どちらも“不透明感”を抱えるだけに、慎重姿勢が“上値を押さえそう”な気配も漂っています。
しかしながら早朝に空けた窓は“早々に埋まって”おり、利益確定売りをけん引した米10年債利回りは“2.361%を底にして、すでに横ばい”に転じています。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:114.493(7/11高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:114.099(10/23高値)
上値3:113.941(ピボット1stレジスタンス、大台)
上値2:113.775(10/23高値後の61.8%戻し)
上値1:113.674(10/23高値後の50%戻し)
前営業日終値:113.509
下値1:113.250(10/23安値)
下値2:113.163(10/16~10/23の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値3:113.000(大台)
下値4:112.874(10/16~10/23の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値5:112.747(ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:35 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想