北朝鮮ミサイル試射の可能性が!ドル円はリスクオフからオンになるか?(10月10日)

著者:山口哲也
投稿:2017/10/10 12:22

雇用統計後から今週明けにかけて

先週末の米9月雇用統計後の米ドル/円は、非農業部門雇用者数は前月比3.3万減(市場予想:同8万人増)と弱かったものの、失業率が4.2%(市場予想4.4%)、平均時給が前月比0.5%(市場予想:同0.3%)と強い結果だったことを受け113.45まで上昇。その後は北朝鮮情勢への懸念から下落し、週明けには一時112.32をつける展開となりました。
月曜日は日本が体育の日で株式市場が休場、米国もコロンブスデーで債券市場が休場と112円台の後半で小動き。

今週はリスクオフからリスクオン?

今週は10日に北朝鮮の党創建記念日を控え北朝鮮動向と11日のFOMC議事録公表、13日の米9月CPI、米9月小売売上高に注目。
北朝鮮による挑発的な行動がある場合は瞬間的にリスクオフの円買いに傾きやすいものの、そのレベル感により、その後の動きは変わってくると考えられます。
逆に北朝鮮からの挑発行為が無いようなら、リスクオンに傾きやすいものと思われます。

米ドル円 日足チャート

米ドル円 日足チャート
日足チャートを見ると、価格はやや下向きで111.90付近に位置する200日移動平均線の上側で推移しており、111.90前後は目先の下値支持水準として意識されるものと思われます。
一目均衡表は雲が下向きですが10月27日に雲のねじれがみられ、基準線は上向き、遅行スパンは日々線の上側で推移していることから、総合的にはやや強含みと読み取れ、雲の上限となる111.35前後が下値支持、先週の高値113.45、その上は7月の高値114.50前後が上値抵抗として意識されます。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想