５日の株式相場見通し＝利益確定の売りこなし底堅い値運びに

　５日の東京株式市場は、短期的な過熱感からの利益確定売り圧力は継続するものの、堅調な業績推移を背景とした主力銘柄への買い意欲は根強いことから、日経平均株価は底堅い値運びとなりそうだ。５日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１２円７０銭台と、前日の夕刻とほぼ同水準での推移となっている。

　４日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比１９．９７ドル高の２万２６６１．６４ドルと６日続伸し、３日連続して過去最高値を更新した。米サプライマネジメント協会（ＩＳＭ）がこの日発表した９月の非製造業景況指数は５９．８と前月の５５．３から上昇し、２００５年８月以来約１２年ぶりの高水準となったことから、景気の先行き向上への期待感が高まった。ただ、連日の過去最高値更新ということで利益確定の売りも出るなか、上値の重い推移となった。ナスダック総合株価指数は、前日比２．９１３ポイント高の６５３４．６２７と７日続伸した。

　日程面では、就労移行支援、児童発達支援、放課後などデイサービスの障害福祉サービス事業のウェルビー<6556.T>、顧客満足度・従業員満足度の向上のためのリサーチ業務および経営コンサルティングに関する業務を手掛けるＭＳ＆Ｃｏｎｓｕｌｔｉｎｇ<6555.T>が東証マザーズ市場に、各種素材の精密蒸留精製の大阪油化工業<4124.T>が東証ジャスダック市場にそれぞれ新規上場する。

　このほかに、宮城県知事選告示、９月の輸入車販売台数に注目。海外では、米８月の貿易収支、米８月の製造業受注が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）