ユーロ軟化で日足ベースが下方、ドル円は下げ渋るも戻り待ち  トレードタイム

著者:平野朋之
投稿:2017/09/04 11:27

ユーロ高に関してECB当局者も警戒?


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■週末は、米雇用統計の発表があり、予想を下回ったものの、その他の経済指標が上回ったことでそれほど悲観的にならず、しっかりと110円台をキープして終了しました。

今週は、先週に引き続き北朝鮮のミサイル動向には警戒したいです。
昨日の水爆ミサイル成功をきっかけに、隣国の警戒感が今まで以上に高まったことで、トランプ大統領の動向に注目が集まりそうです。
特に今週末には北朝鮮が建国記念日であることからも、予断を許さない状況が続きそうです。その意味では円買い材料が潜在的にあることから、ドルの上値はたたかれる可能性も否定できないとみています。


■一方、米国も今月に入り債務上限引き上げが難航することも警戒されており、更に政府機関閉鎖と背中合わせにいる米議会とのせめぎあいもあるだけに、米ドルの上値は叩かれやすい展開を予想しています。

また、ユーロ圏でのテーパリングが噂されている中、ここ最近ユーロ高に関してECB当局者も警戒し始めているだけに先送り感も否めない状況です。

チャート的にも一方通行の棒上げからも、初押しが入りやすい状況です。その意味では、ユーロ売りからのドル買い優勢という展開から、ドル円も下落しにくいと予想しています。



■最後に、ドル円の日足ベースでは、111円近辺に移動平均50・75日線が待ち構えていることからも、目先の売買は戻りをしっかり待って「売る」といったイメージです。


下値に関しては先週安値の108.27円を下回る値位置で逆指値の売りが機能しそうです。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想