6日ぶりの反発も、長めの陰線では弱さの方が目立つ結果か?

著者:市原義明
投稿:2017/08/23 18:20

◆ファンダメンタルよりもテクニカルが重視されやすくなっている?

24日の日経平均は、イベント待ちの様子見で横ばいの想定です。

23日の日経平均は、海外株高の流れを受けて大幅反発でスタートしたものの、上昇を保てずに伸び悩む結果になりました。

6日ぶりの反発にはなりましたが、長めの陰線で弱さの方が目立った印象です。仮に6日続落になったとしても、安く寄り付いてから長い陽線になったり、下ヒゲが出現した方が強気に傾きやすかったと思われます。

また、売買代金が前日から増加したものの、今週に入って3日連続の2兆円割れでしたから、反発力のなさは売買代金に現れているのでしょう。

ジャクソンホール会議を控えているため、明日も日経平均を積極的に買おうという流れに期待できそうにありませんから、横ばいの想定です。

ただし、騰落銘柄数は本日も値上がり銘柄が上回っているので、株式市場全体の地合いはそれほど悪くありません。

日経平均と株式市場全体の動きが連動していないのでわかりにくい相場展開ですが、日経平均を個別銘柄として考えると、25日線と75日線がデッドクロスした短期的な弱気形状のため、テクニカル的な判断では買いにくい状態になっているといえます。

個別株も同じ傾向があって、小型株が優位なのではなく、上昇トレンド型の銘柄に人気が集まっている印象です。

どうしてこのような傾向になっているのかと考えますと、ファンダメンタルをもとに売買する投資家よりも、テクニカルをもとに売買する投資家の割合が多くなっているからなのかもしれません。

外部環境が不透明なために短期売買が中心になりやすく、結果的にファンダメンタルよりもテクニカルが重視されやすくなっているのではないかと思われます。

市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想