方向感のない日経平均に比べて、小型株市場の堅調さが目立っている

著者:市原義明
投稿:2017/07/25 18:47

◆主力企業の決算発表本格化で売買代金の回復につながるか?

26日の日経平均は、3日続落した自律反発で上昇の想定です。

25日の日経平均は、東京市場の円高に連動する格好で小幅に3日続落になりました。

日経平均が3日続落するとともに、東証1部の売買代金は3日連続で2兆円割れが続いていますから、閑散商いで買い手不在の状況を示しているのだと思われます。

また、前日は日経平均の下げ幅の割には値上がり銘柄数が多く、反対に今日は下げ幅の割には値下がり銘柄数が多くなっているので、日経平均と個別株の印象がかなり違っています。

明日は決算発表が50社程度でまだ少ないですし、FOMCの結果発表前で手控えムードが続いて方向感のない動きが続きそうですが、3日続落した反動の自律反発から上昇する想定です。

一方、東証2部指数は6日続伸、日経ジャスダック平均は5日続伸で小型株市場の堅調さが目立っています。

東証2部指数は過去最高値更新、日経ジャスダック平均は1990年8月以来の高値水準なので、決算発表の本格化を前に業績が期待できそうな小型株に投資家の関心が向かっているのだと思われます。

反対に日経平均は日銀のETF買い入れの影響もあって、歴史的な低ボラティリティ(変動率)が続いています。

東証1部が連日の閑散商いになっているのも、決算発表を前にした手控えもあるのでしょうが、日経平均が動かないので参加者が減っているのだと思われます。

来週にかけて主力企業の決算発表が本格化しますから、売買代金の復調と日経平均に動きが出てくるか、主力企業の決算結果が先高期待につながるのかに注目したいところです。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想