イェレン議長、ハト派発言でドル軟調・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2017/07/13 16:34

物価指標がますます重要に・・・・・

昨日の海外市場では欧州時間にドイツ国債利回りが上昇し、米国債利回りも上昇した事でドル円は小じっかりの展開となり、113.30円台から113.60円台まで反発する動きを見せました。

しかし、イエレンFRB議長が議会証言で「インフレ率が目標の2%を持続的に下回り推移するリスクを認識」「中立金利のニューノーマル、多少低い」等述べ、今後の利上げ回数が限定的となる事を示唆。

これらの発言により、米国債利回りが急低下に転じ、ドル円も急落。一時、113円の大台を割り込みました。本日の東京時間にも、今後の金融引き締めの軸足がバランスシート縮小に移ると見て、ドル円は上値の重い展開を継続しました。

この後の海外市場では米・6月PPIが注目されます。市場予想は前年比+1.9%で2%を下回りそうです。予想以上に弱い数字となると、翌日発表予定のCPIも弱い数字になるとの懸念から、ドルが一段と売られる可能性もあり注意が必要です。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想