出光興産は下げ幅拡大し新安値、きょうから公募増資の発行価格決定期間に◇
出光興産<5019.T>が後場下げ幅を拡大し新安値。3日の取引終了後に国内外で約4800万株を発行し、最大で約1380億円を調達する公募増資を発表しており、この日から発行価格決定期間に入ったことから、神経質な値動きとなっている。調達資金は、関連会社や海外子会社の投融資資金、有機EL材料関連製造装置などの設備投資などに充てるが、同時に現在約34%を保有する創業家の持ち株比率は約26%に低下することになる。昭和シェル石油<5002.T>との合併に反対する創業家は増資に対して、新株発行差し止めの仮処分を申し立てている。この発行差し止めの訴訟の行方を含め、今回の増資の成否は昭和シェルとの合併に向けての大きな分岐点となるとみられており、市場はその動向を注視している。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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