週末要因はあるが、年初来高値水準を保って6月相場を終える想定

著者:市原義明
投稿:2017/06/29 18:49

◆3線上昇型の日経平均は堅調想定だが、週末を控えた小型株の動きに注意したい

30日の日経平均は、週末を控えていますが、堅調展開で年初来高値水準を保つ想定です。

29日の日経平均は続伸したものの、小幅な陰線で伸び悩みました。

ただし、米国株高が安心感につながって前日に下げが目立った中小型株も反発基調になったため、市場全体の値上がり銘柄数が多く、日経平均の動きよりも堅調だった印象です。

明日は週末と月末が重なる日で、7月2日の都議選が意識されているとの見方もあるので、小動きの可能性も考えられます。

しかしながら、前日、本日と東証1部の売買代金が復調していますし、TOPIXは年初来高値を更新していますので、堅調地合いが続く想定です。

日経平均は2万円台に乗せてから、小幅な陰線が目立って上値が重い印象です。しかしながら、明日には25日線が2万円台に乗せそうであり、5日線、25日線、75日線の3線上昇トレンド型になっているので、移動平均線からは上昇トレンド継続を示していると考えられます。

じわりとチャートが好転しているので、年初来高値水準を保って6月相場を終わり、昨年7月から1年間続いている月初高で年初来高値更新につながっていくのではないかと想定しています。

一方、先週末はマザーズ指数の急落が話題になりましたが、週末は短期資金の手仕舞いが出やすい傾向があるので、短期急騰銘柄の利益確定売りが意識される可能性には注意した方がよいかもしれません。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想