手がかり不足だが、日経平均の月初全勝が押し目買いを誘いそう

著者:市原義明
投稿:2017/06/28 18:45

◆今年の日経平均は、月替わりがすべてプラスで始まっている

29日の日経平均は、海外株安と地合い悪化を警戒して小幅続落の想定です。

28日の日経平均は4日ぶりの反落でしたが、メガバンクが逆行高するなど主力大型株が比較的下げ渋ったため、日経平均の下げ幅は限定的でした。

東京エレクトロンやアドバンテストなどのハイテク売り、メガバンクなどの金融買いの流れは米国の物色をなぞっているため、明日も米国市場の結果次第になりそうです。

ただし、序盤の欧州株式市場が続落基調なので、海外株高に期待できないかもしれません。

また、今日は中小型株が全体的に売り込まれており、日経平均の下げ幅以上に地合いが悪くなった印象ですから、明日は続落の想定です。

一方、今年の日経平均は、月初高の傾向が続いています。

6月月初に2万円台を突破しましたが、このときも特に目立った材料がなかったにもかかわらず、月替わりの資金で上昇したと解説されました。

今年の日経平均の月替わり成績を調べてみると、以下の通りで全勝です。

6月1日 +209円
5月1日 +113円
4月3日 + 73円
3月1日 +274円
2月1日 +106円
1月4日 +479円

月初高はアノマリーとも考えられますが、週末にかけて安い場面があれば、月初高をイメージした投資家の押し目買いが入りやすくなりそうです。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想